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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【毎日の歯科診療から】非定型歯痛の診断と薬物療法について

【毎日の歯科診療から】非定型歯痛の診断と薬物療法について

目立たず無理せず背伸びせず 常滑市の久野歯科医院です

非定型歯痛と思われる患者様が来院

 
患者様の概要
 
最初にお話を伺うと、上顎右側第2大臼歯に痛みを訴え歯科医院で検査を受けましたが、むし歯や歯周病の所見は見当たらないとのこと。
 
その後痛みが止まらないため歯にひびが入って、亀裂が歯髄にまで及んでいる可能性を説明され歯髄処置が行われました。
 
鎮痛剤を使用しましたが、痛みは止まらず抜歯に至ったようでした。
 
その後も今度は第1大臼歯にじわじわと痛みが出て、我慢をしている。
 
食事は普通にできているそうですが、痛み止めを使用してもほとんど効かないようでした。
 
お話の後、レントゲン撮影を行い、歯周病の検査、打診、粘膜部の圧痛の有無を確認しましたが異常な反応はありません。
 
全顎対応のレントゲンでは副鼻腔(上顎洞)にも炎症は見られず、鼻づまりもありません
 
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診断
 
痛みの様子と経過から非定型歯痛と診断しました
 
患者様には
 
・局所に痛みの発生する原因が見当たらない
 
・痛みには末梢性の痛みと中枢性の痛みがあること
 
・鎮痛剤が効かないのは中枢性の痛みの可能性があり、脳からの指令によって痛みが発生している可能性があること
 
・中枢性の痛みには脳の指令を整わせる薬が効果的であること
 
・脳の指令を整わせる薬はうつ病の治療に使用されていこと
 
・脳科学の進歩によりうつ病は脳からの指令の乱れから発症していることがわかってきている
 
をお話ししました
 
治療
 
薬物療法が中心になります
 
患者様は使用する薬が「うつ病の薬」だと思い、薬を中断してしまう危険があります
 
中枢性の痛みにはうつ病に使用されている薬が効果があることをしっかりと説明しました
 
薬物療法ではある疾患に使用されていた今までにあった薬が他の疾患に使用され有用であることがよくあります
 
 
例えば葉酸拮抗剤は抗がん剤として使用されますが現在では関節リウマチのアンカードラッグとしてなくてはならないものになっています。
 
同じくリウマチで使用されている生物学製剤のアクテムラ(トシリズマブ)は新型コロナウイルス感染症の重症例にステロイドとともに使用されています
 
また過去に妊娠中使用されて強い催奇性があり、問題となったサリドマイドは現在、多発性骨髄腫の治療薬として再評価されています
 
帯状疱疹の後遺症で現れる強い神経痛にはいわゆるうつ病に使用される3環形の抗うつ剤が使われています
 
非定型歯痛で使用される3環形抗うつ薬は最近で歯科医師でも処方できるようになりましたが、多くの経験が必要で副作用のコントロールが大切です
 
一般の歯科医にはまだまだ取り扱いに慎重にならなければなりません
 
また非定型歯痛のすべての患者様に効果があるとは言い切れない部分もあります
 
この患者様は非定型歯痛の理解の深い心療内科の先生に紹介いたしました
 
久野歯科医院 院長
 
久野昌士
 

0569-43-1124
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