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歯ならび、不正咬合で、お悩みの方へ 常滑市・知多市の歯科、矯正歯科の久野歯科医院です。
 
了解をいただきました主に常滑市・知多市のご在住の患者様の矯正歯科の治療経過を通して処置方針、治療期間、治療費用などをお知らせいたします。
 
どのように治療が進んでいくのか治療経過の写真を提示して説明してまいります。
 

患者様は、常滑市在住 女性21才 y.m様 抜歯症例

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治療経過
 
ワイヤーの断面が丸い0.14インチのラウンドニッケルチタンワイヤーからワイヤーの断面が4角の0.16×0.16インチのレクタンステンレススチールのエステッティックワイヤに交換しました。
 
上顎の左側側切歯の部分的反対咬合を改善する準備に、左側中切歯と左側犬歯の間にオープンコイルというコイル状のバネを本来の長さのものを縮めて入れてワイヤーをスロットにしっかり結さつします。
 
オープンコイルもワイヤーと同様にホワイトコーティングしたものを使用します。
 
オープンコイルの元に戻ろうとする力を利用して左側側切歯の移動するスペースを上顎の左側中切歯と左側犬歯の間につくります。
 
部分反対咬合が改善され下顎の咬みあわせが変わっていくがどうかを確認してから下顎の第1小臼歯を抜歯するかどうかの判断をいたします
 

知多市からも多くの患者様に来院いただいております 久野歯科医院です

皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします

毎日歯科診療に携わっておりますと、むし歯や歯周病でないお口の中の疾患や歯科に関連した疾患で患者様が来院されることも、しばしばです。
 
むし歯や歯周病でないお口の中の疾患や歯科に関連した疾患についてお知らせします
 

突発性歯痛(非定型性歯痛)について

 
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突発性歯痛(非定型性歯痛)とは
 
歯または抜歯した後の部位に生じる痛みで部位・原因が特定できない原因が不明のものを突発性歯痛(非定型性歯痛)と言います
 
歯が原因で起こる痛みの多くは、痛み方に変動があって、時間の経過と共に良くなったり悪くなったりします。
 
しかし突発性歯痛(非定型性歯痛)では起きている間中、持続的な痛みがあり、じんじん・じわじわと表現されることの多い痛みが特徴です。
 
歯科でよく使用する痛み止めは効き目がありません。
 
お口の中への食物や温度差のある飲み物などの刺激物が入ることで、痛みが出ることが多いのですが突発性歯痛(非定型性歯痛)の場合は食事の時には痛みが軽くなったり、消えてしまうこともあり、寝ているときには痛みを感じないことも特徴です。
 
痛みは特定の部位に限られている場合から数本の歯に痛みを感じたり片顎の広い範囲に広がりのある場合まで様々です。
 
多くは女性(9割)で7割の方が歯科の治療がきっかけとなって発症するようです。
 
三叉神経痛や顎関節症、舌痛症に比べてもまれな疾患ではありません。
 
突発性歯痛(非定型性歯痛)の痛みは、不快な刺激や心理状態などによって脳の中の痛みをコントロールするシステムの異常で起こる痛みであると考えられています。
 
下顎の比べ上顎に発症することが多く、小臼歯部から奥の大臼歯部が好発部位です。
 
治療について
 
治療はお薬を飲む薬物療法と認知行動療法ですが、使用するお薬は痛みに関係している脳の領域の興奮を抑制すると考えられている抗うつ薬を使用します。
 
抗うつ薬の中では三環系の抗うつ薬を使用します。
 
この抗うつ薬は帯状疱疹の後遺症で冒された神経支配領域に出る痛みにも使われています。
 
2016年には神経障害性の治療薬として歯科医師にも処方ができるようになりました。
 
脳の中で起こる痛みは痛みは痛みの特徴や経過から推定して診断することが必要です。
 
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私たち歯科医は患者様のお話を十分伺って痛みの原因を見極めたうえでの適切な処置を行なうことが大切であると考えています。
 
安易な抜歯や神経を抜くことを慎まなければなりません
 

常滑で112年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です

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原因不明な痛み、疼痛性障害

 
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疼痛性障害は身体表現性障害の一つです
 
身体表現性障害とは
 
身体表現性障害とは体には原因がみつからないにもかかわらず耐え難い痛みや違和感などの症状のみを訴える精神疾患のことをいいます。
 
かつては自律神経失調症、神経症、慢性~、心因性~、神経性~などと呼ばれていた疾患の多くが身体表現性障害だと考えられています。
 
身体表現性障害の原因
 
原因不明の痛みや違和感は感覚をコントロールしたり認知したりする脳の神経系の変調によって起こると考えられています。
 
長期間の悩み、過労、睡眠不足、などのストレスがきっかけに起こる場合も多いようです。
 
何か強いショックを受け、それが引き金となり急激に起こる場合もあります。
 
ストレスはその出来事や事柄をストレスと感じる人もいれば感じない人もいて性格や遺伝的要素も関係しているといわれていてそれらが複雑に絡み合って発病すると思われます。
 
身体表現性障害の分類
 
症状の特徴によって身体表現性障害は7つほどに分類されます。
 
歯科に関係するものには
 
・原因不明の痛みを特徴とするものー疼痛性障害
 
・体の数箇所の痛み、胃腸の不調、婦人科的問題―身体化障害
 
・何か悪い病気にかかっているのではないかと思い込み検査を繰り返すー心気症
 
・運動神経の麻痺や感覚機能の障害の症状に悩まされるが異常がみられないー転換性障害
 
などがあります。
 
疼痛性障害とは
 
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疼痛性障害は当院のコラムでお知らせした歯が原因でない非定型的な痛みです。
 
検査では全く異常がないにもかかわらず、体のどこかに治療が必要なほどの痛みがあり、仕事や日常生活にも支障をきたしています。
 
痛みに代表される症状は実際に脳の中で感じている感覚で気のせいではありません。
 
痛み止めは効かず痛みは持続的で眠る事もままならない場合もあります。
 
疼痛性障害の治療
 
治療には3環系の抗うつ薬がよくききます。
 
3環系の抗うつ薬は帯状疱疹の後遺症の神経痛にも使用されます。
 
即効性はないので続けて使用することが大切です。
 
4環系の抗うつ薬には副作用として眠気がありそれを利用して眠剤としても使用します。
 
疼痛性障害の痛みの原因は身体的な原因がないのですが、患者様は身体的に何か原因があるのではないかと歯科医院を訪れています。
 
患者様のお話を良く聞き、検査結果などを見せて患者様への十分な説明で患者様ご自身に理解していただくことが治療の第1歩として大切だと思います。
 

常滑、知多市の歯医者 久野歯科医院です

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かみ合わせ、歯ならびに関しての患者様からの質問・お問い合わせへのお答え(Q&A)その2

 
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Q歯の矯正をするのに親知らずを抜く必要がありますか?
 
A患者様のお口の中の状態や不正咬合の状態、不正咬合の程度で変わってくると思います。
 
すべての親知らずを抜かなくてはならないことはないと思います。
 
上顎の第2大臼歯が外側に位置していて歯列のなかに取り込むのに親知らずが邪魔をしていたり、下顎の親知らずが横向きで埋まっていたり(水平埋伏歯)、動的治療後のあともどりで前歯に親知らずが悪影響を及ぼすと思われる場合など親知らずを抜くことになると思います。
 
前方の大臼歯を抜歯して治療しなければならないときには親知らずをその大臼歯の代わりに利用するケースもございます。
 
年齢が若く、第1小臼歯を抜歯して矯正歯科治療を行なった場合で顎の成長と共にただしく、生えてきた場合などは親知らずの抜歯をせず経過観察、保定をしていくことも多くあります。
 
Qかみあわせを治せば顎関節症はなおりますか?
 
A顎関節症の発症するのは色々な因子が重なって起こるようです。
 
咬みあわせが大きく関係しているといわれていたときもありましたが、顎関節症は顎の耐久限界を超えるほど顎の関節や筋肉を酷使したときの起こるというのが最近の考え方です。
 
一般的には顎関節症は治りやすい病気です。
 
顎関節症とかみ合わせの関係は科学的手法によりあきらかとなっておりません。
 
かみ合わせは顎関節症の要因のひとつとして考えられますが、かみあわせを改善しても顎関節症が改善するとは限りません。
 
歯医者は大掛かりなかみ合わせの修正には慎重でなければならないとかんがえています。
 
一度削ってしまった歯質はもとにはもどりません。
 
Q口を大きく開けると「カクカク」「ポキポキ」音がします。顎関節症でしょうか?
 
A口を大きく開けると音がするのは関節雑音といって顎関節症のひとつの症状です。
 
関節雑音は顎関節症の患者様の6割にみられ、関節雑音の中でも「カクカク、ポキポキ」などの音をクリック音といい「ジャリジャリ、ゴリゴリ」などの音は捻髪音・クレピタスといいます。
 
一般的には捻髪音・クレピタスのほうが顎関節症の症状としては重症です。
 
口を開けるとクリック音がするのは顎関節部を構成する部分の関節円板という部分が前方に転位していたものが正常な位置に戻る時に音が生じるからです。
 
また口を閉じる時に音がするのは関節円板が前方に転位することによって起こります。
 
関節雑音が発生しているときに顎関節部に痛みがでるのは15%ほどにすぎません。
 
顎関節症で治療対象になるのは、お口が大きく開けられるか、痛みの程度、日常生活の支障度などの機能障害です
 
クリック音に関しては顎関節部に機能障害がなければ、積極的な治療の対象とはなりません。
 
Q女性です。.一番奥の奥歯のないところが2箇所あります。今回かかりつけの歯医者で奥から2番目の奥歯の歯ぐきに吹き出物ができて歯を抜く予定です。
 
奥歯にはインプラントが2本入ったところがあります。
 
この状態で矯正できますか?
 
A歯を適正な場所に移動させてかみあわせを安定させ、歯ならびをよくするためにはアンカーと言う固定源(抵抗源)が必要で多くの場合アンカーとしての役割りを担うのは大臼歯であり、顎であり、顎外の首や頭部、顔面です。
 
最近ではインプラントを矯正歯科治療のアンカーに使うことが可能になり、治療の範囲が広がったり、治療の仕方が簡単に考えることができるようになってきています。
 
大臼歯が少なく今回、さらに大臼歯が抜歯されればさらにアンカーの役割りを担う大臼歯がすくなくなります。
 
インプラントアンカーを使用することで矯正歯科治療の可能性は広がります。
 
しかし今までの歯を失った原因が気になります。
 
修復物も多いように想像されます。
 
今回抜歯される歯も、「歯ぐきにできた吹き出物」から歯根の破折が想像されます。
 
まずは歯周病の治療を含めた口腔内環境の改善と修復物の確認をされて、かみあわせを安定させることが先であると考えます。
 
現実的には矯正歯科治療は不可能ではありませんが、相当難しいと思います。
 

 

痛みの少ない歯科治療を目指しております 久野歯科医院です
 
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最近、毎日の診療のなかで気になった疾患について(その6)

 
壊死性歯周疾患について
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壊死性歯周疾患は若年者(18~30歳)に突発的に発症するのが特徴です。
 
歯と歯の間の歯間乳頭部の深い、潰瘍と壊死がみられて、さらに周辺に広がり灰白色の偽膜におおわれます。
 
壊死性歯周疾患の症状
 
歯肉はさわると簡単に出血します。
 
歯肉の強い痛みを伴います。
 
その痛みは自発痛、刺激痛、接触痛で口臭も強く発生します。
 
全身的な発熱やリンパ節の腫れ、全身倦怠感を伴うこともあります。
 
原因について
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原因は歯肉炎の状態にあって、そこに強い精神的ストレスや不安、疲労、栄養障害、ウイルス感染、過度の喫煙などで免疫抑制が生じて紡錘菌やスピロヘータなどの細菌感染によるものと考えられています。
 
治療は
 
治療は口腔内を清潔にするようにポピドンヨードやクロルヘキシジン含有のうがい液などで洗浄を繰り返しおこない、全身的には抗菌剤を使用します。
 
栄養状態の改善、十分な睡眠などで体力の回復にに努めストレスに対しても軽くできるように工夫が必要です。
 
急性炎症が消退してくれば通常の歯周病の基本治療にうつっていきます。
 
 
最近はあまり見られない疾患ですが当院ではアジア系の外国人の方に発症しているものを診ました。
 
今後は地域にも寄りますが就労のため、若い外国人の方の発症が増えるかもしれません。
 

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最近、毎日の診療から気になった疾患について(その5)

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薬物性歯肉増殖症とは
 
いつも飲まれているお薬の副作用によって引き起こされる歯肉の腫れは薬物性歯肉増殖症といわれています。
 
痙攣をおさえる抗痙攣性薬、血圧をさげるカルシウム拮抗剤、免疫抑制剤などがありますが、そのほかにも副作用に歯肉を増殖させる疑いのあるお薬は非常に多くあるようです。
 
薬物性歯肉増殖症の発症率は抗痙攣薬で50%、血圧を下げるカルシウム拮抗剤は6~15%、免疫抑制剤のシクロスポリンAでは成人で25~30%小児では70%を超えるとされています。
 
1番身近なお薬は血圧をさげるカルシウム拮抗剤で中高年から高齢者の血圧のコントロールによく使用されています。
 
症状について
 
薬物性歯肉増殖症は歯と歯の間の歯間乳頭部の腫れから始まり、周りの歯肉が肥大して広がっていきます。
 
歯肉の増殖は線維性で比較的硬く、重症の場合には歯を隠してしまうほどのこともあります。
 
歯周疾患に罹っていたり、プラークなどの炎症性の因子がすでにある場合は炎症性の歯肉の腫れが認められることもおおくあります。
 
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治療について
 
薬物性歯肉増殖症の改善には炎症の元となる細菌性の因子を取り除くことが大切です。
 
治療はかかりつけのお医者様に現在使用されているお薬の種類可能であれば、他の種類に変更していただく。
 
お薬が変更できたら通常の歯周病の基本治療を行ないます。
 
またお薬の変更ができない場合でもプラークコントロールと歯周病の基本治療を中心とした処置により改善を期待します。
歯周病は多様な因子により改善されたり、悪化,再発を繰り返します。
 
薬物性歯肉増殖症も同様です。
 
 
 
 
 
 
 

 

常滑の歯医者 久野歯科医院です

研修医時代のエピソード1

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補綴第2講座に入局し特別研究生に
 
 
東京歯科大学を卒業し歯科医師国家試験に合格した私は、東京歯科大学の羽賀通夫教授が主任の補綴学第2講座に特別研究生として研修を開始しました。
 
補綴第2講座は羽賀通夫先生のお人柄もあり研究室内の締め付けがあまりなく自由で雰囲気の明るい環境にありました。
 
常日頃はのんびりと学生の臨床実習に臨んでいるように見える教室員でしたが、いざ研究や病院の診療が始まると大学院生、助手の先生、先輩の特別研究生は真剣な表情をみせ、教授をはじめ助教授,講師の先生の指導の下、本当の姿があらわれます。
 
先輩、同僚、後輩いずれも学生時代に優秀な成績を収めていたものが多く在籍しているのも特徴のひとつでした。
 
また女子学生には1番人気のない臨床系の講座でもありました。補綴学第2講座は被せ物や少数歯欠損のブリッジタイプの入れ歯で歯科治療を行なう専門分野の教室です。
 
現在の東京歯科大学水道橋病院の場所に私が学生の頃臨床実習を受けていた旧水道橋校舎がありました。水道橋の旧校舎には補綴学教室の第4研究室があり学生への教育、研究、歯科臨床と様々な活動の拠点となっていました。
 
この第4研究室で仕事をしていた先生の集まりを何時の頃からか「4研」と呼ぶようになったと聞いています。
 
当時は私も先輩のまねをして「補綴4研の久野です」と名乗っていたのを思い出します。
 
助手に採用される
 
その後、特別研究生を2年間務め、幸いにも先輩の先生が開業準備や、さらなるステップアップのため退職されたので、助手となることができました。
 
大学の臨床系講座は学生の教育、病院での診療、研究の3つの使命をもっています。
 
研究について
 
私に与えられた研究の課題は歯の色彩に関する研究で当時、前歯の被せ物の主流であった陶材焼付け鋳造冠の歯頚部の色彩が歯肉とよくなじむのはどのような色が適当かとういものでした。
 
色という感覚的なものでしかなかった私は、この研究で色は明度、彩度、色相に分けられ物理量(数字)で表すことができることを知り、そのことで研究に必要な客観性も学びました。
 
当時は歯の色を数字で表すことが歯科の世界で一般的になれば技工士(テクニシャン)の方に正確に歯の色を伝え再現できるのではないかと考えていましたが、現在も現実的な応用にはいったっておりません。
 
大学病院での診療
 
大学病院での診療では学生の基礎実習に使用されていたオリジナルテキストに掲載されていて興味のあった部分被覆冠(パーシャルベニアクラウン)の支台歯の形成を実際の患者様のお口の中で再現できるように研修を重ねていました。
 
あるとき先輩から引き継いだ入れ歯の患者様より、いかに先輩が患者様の信頼を得ていたかを感じ、入れ歯の治療にも力をかたむけるようになりました。
 
当時より素晴らしい技術を持った講師の先生といっしょに口腔がんの術後の患者様の入れ歯の治療をする事がありました。
 
お口の中の状態に戸惑う私に「お前、入れ歯が上手くなりたいんだろ?」と言葉をかけていただき、気持ちを新たに患者様の入れ歯の治療に臨んだことが思い出されます。
 
この頃は矯正歯科治療につきましては補綴処置(被せ物、ブリッジタイプの入れ歯)の前準備としての矯正処置を強く意識したものでした
 
隙間を矯正処置で閉じてからの歯冠修復、叢生を矯正治療で改善してからの歯冠修復、歯の傾きを治してからのブリッジよる欠損修復など補綴処置のための矯正歯科治療を学んでおりました。
 
沖縄離島診療
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研修の4年目には沖縄県の離島診療にも参加させていただきました。
 
歯科診療所のない、歯医者のいない離島で他二人の先生と3人の歯科衛生士さんで1ヶ月診療を行ないました。
 
沖縄県の大東諸島に属する北大東島は人口が600人ほど。
 
古くはリン鉱石がとれたようでしたが、そのときには釣り客がおとずれる小さな島で、空港には管制塔はなくプロペラ機による有視界での離着陸がおこなわれておりました。
 
週末になると島民の皆様が趣向を凝らして私たちを歓迎してくれ、夜になると泡盛で宴会を開いてくれました。
 
1が月が過ぎる頃には泡盛の特有の香りにもすっかり慣れてしまい、氷水を飲むように水割りを飲むようになってしまいました。
 
酔い覚ましに外に出ると壁や窓には多くのヤモリが張り付いていましたが、空を見上げれば都会では見られないほどの多くの星が輝いておりました。
 
この離島診療で短期間に非常に多くの方たちの診療を行なうことを経験させていただきました。
 
今思うこと
 
今思えば、その時点では歯科についての技術を習得することに一生懸命すぎて先のことが見通せる能力のないまま大学を退職したことが悔やまれます。
 
少なくともその後2年、大学で研修をかさねておけば患者様に対する応対をはじめ、多方面で余裕を持って対応する能力も少しは身に付いたのかと思っています。
 
補綴物(被せ物、入れ歯などの歯冠修復物)には耐用年数があり、永久的な修復物などはないこと、歯を削ることによる弊害を身をもって体験するにはもう少し時間が必要でした。
 

 

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侵襲性歯周炎について
 
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以前は歯周症、若年性歯周炎とよばれていましたが歯周疾患は年齢が増加しても途切れることなく継続して進行していきます。
 
そのために1999年にアメリカ歯周病学会が歯周病の分類を変えました。
 
アメリカ歯周病学会によりますと年齢に関係なくプラークを主原因とするものが慢性歯周炎でプラーク以外の何らかの因子が主原因であるものは侵襲性歯周炎と定義されました。
 
侵襲性歯周炎のと特徴
 
・侵襲性歯周炎の特徴は特徴的な急速な歯周組織の破壊がみられます。
 
・プラークの量と歯周病の重症度とは無関係で家族内、家系内で多く発症します。
 
・糖尿病のような全身疾患により影響を受けることがある慢性歯周病とは違い、歯周炎にともなう全身疾患は認められません。
 
・10台から30代で発症することが多いようです。
 
・歯肉の腫れや歯周ポケットからの出血は少なく、歯周組織の炎症は軽度です。
 
・侵襲性歯周炎は全顎に症状の出る広汎性のものと前歯と第1大臼歯に吸収の程度が強く骨の吸収は左右対称で、限局性のものがあります。
 
・男性に比べて女性に多く発症します。
 
・発生頻度は多くありません。
 
当院での状況
 
現在、当院にも数名の患者様が侵襲性歯周炎で通院していますが、すべて女性の方です。内2名はエムドゲインを使用した歯周外科を歯周治療に加え現在進行が停止しています。
 
1名は現在症状が進行し基本治療中ですが、落ち着きつつあります。
 
骨の吸収が停止して症状のない患者様もいらっしゃいます。
 
侵襲性歯周炎の原因
 
免疫の働きの異常と歯周病菌(A.a菌、P.g菌)の増加が原因らしいのですが、よくわかっていないのが現状のようです。
 
世界的に見ると30歳までの日本人若年者の侵襲性歯周炎の発症率は0.05%~0.1%ととても低くなっています。
 
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毎日の診療から気になった疾患について(その3)

リウマチ性顎関節症について
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リウマチは膠原病(自己免疫疾患)の1種です。
 
膠原病にはリウマチのほか、全身性エリテマトーゼス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、混合性結合組織病,結節性多発動脈炎などがありますがほとんどの疾患の症状に関節痛、関節炎があります。
 
冒される関節は全身の関節で、顎関節も例外ではありません。
 
リウマチ性顎関節症の症状
 
症状は口の開閉で痛みが発現して口があけにくくなり食事がとれなくなります。
 
とくに朝食の時に症状が強く出ます。
 
数日経つと症状は軽減しますが状態により関節の動きが制限されたり関節雑音が残ったりします。
 
リウマチ性顎関節症は原因がリウマチにあるのでリウマチの治療が必要です。
 
リウマチ性顎関節症の診断と治療
 
膠原病の診断には血液検査がとても有効で、膠原病の早期診断にとって重要な検査が数多く含まれています。
 
赤沈、CRPは炎症の有無を示し、リウマチの活動性の目安にもなります。
 
抗核抗体の検査は膠原病の診断で最も重要な検査です。
 
リウマチにはシェーグレン症候群を併発している場合が非常に多くSS-A抗体,SS-B抗体が陽性の場合はシェーグレン症候群が強く疑われます。
 
リウマトイド因子はリウマチで陽性になりますが高齢者では陽性になることもあり直ちにリウマチとは診断できません。
 
抗CCP抗体が陽性反応を示すことがリウマチの早期診断の切り札となり、MMP3では関節の破壊程度を表します。
 
またリウマチに併発しているシェーグレン症候群のために唾液腺が冒される場合があり「おたふく風邪」のように耳下腺が腫れて口が開きにくくなったり、食事が不自由になったりして顎関節症状があらわれる事もあります。
 
リウマチは早期の診断、早期の治療が予後を左右します。
 
 
 
 
 
 

 

歯を抜かない、歯を削らないことを第一に考えます 久野歯科医院です

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エクストルージョン、矯正治療による挺出について(その3)

治療の経過
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患者様は大野町在住のg.mさま68才女性の方です
 
第1小臼歯と側切歯をアンカー(固定源)として犬歯を高品質の弾性のあるゴムひも(パワーチェーン)で引き上げていきます。
 
引き上げる治療がすすみ犬歯の歯根につけたフックが犬歯の隣り合った歯の側切歯と第1小臼歯に横に取り付けたワイヤーの装置に接触しました。
 
歯根は、周りの歯肉とともに引き上げられているため硬い歯肉の幅も増加しています。
 
矯正歯科治療の分野で歯を挺出させることは比較的にたやすくできますが、そのかわり後戻りもはやく、この状態で歯周組織の炎症のコントロールを行ないながら安定するのを待ちます
 

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