体にご負担の少ない歯科治療を目指しています 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
妊婦検診について
常滑市では常滑市在住（住民票のある）の妊婦の方には無料で妊婦歯科健診がおこなわれています。
5月から10月にかけて30歳から70歳まで5歳刻みで行なわれている歯科総合健診と同様に常滑市から委託された,常滑市歯科医師会の歯科診療所で妊婦検診を受けることが可能です。
妊娠期には通常とは異なる体の変化がおこります。
お口の健康状態にも当然変化が起こってきます。
妊娠期の体に起こりうる変化
体に起こる可能性のある変化には妊娠の初期、中期、後期に分けることができると思います
妊娠初期
つわり
つわりは妊娠時にホルモンバランスが崩れることによりおこります
つわりの症状には吐き気、においに敏感、眠気やイライラなどがあります
消化器のトラブル
ホルモンバランスの変化は消化器にも影響が及びます。
腸の運動機能が低下して、胃のもたれや便秘が起こりやすくなります。
妊娠中期
逆流性食道炎
食道の括約筋がゆるんで胃の内容物が食道に逆流して食道に炎症を起こします。
妊娠した子宮が胃を圧迫し胃のもたれが生じ、大腸まで圧迫して便秘が起こりやすくなります。
貧血
お腹の赤ちゃんの成長のためには多くの量の栄養素が必要です。
妊娠中の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血です。
体に酸素が行き届かなると、眩暈や立ちくらみが起こります。
むくみ
やはり、ホルモンバランス影響で体の中の水分量が増えるためむくみを生じます。
からだを動かさずにして、同じ態勢でいると、さらにむくみがひどくなります。
適度な運動も必要です。むくみは妊娠の時期をとおして生じます。
妊娠後期
妊娠性高血圧症候群
妊娠中毒症ともいわれ、高血圧とタンパク尿が主症状です。
やはりお腹の赤ちゃんに栄養や酸素を多くあたえる必要があるため血圧の変化が起こり、高血圧となるようです
早産
低体重児出産
喫煙はお腹の赤ちゃんに悪影響をあたえます
妊娠期の歯周組織への影響
女性ホルモンの増加（バランスの変化）により歯周組織は大きく影響を受けます
唾液の分泌の低下、つわり、胃腸症状（逆流性食道炎）などにより
むし歯菌・歯周病菌が増加します。
免疫力が低下します
毛細血管が拡がったり、増えたりします
その結果、歯周病が悪化したり、新しくむし歯が発生しやすくなります。
妊娠期のオーラルセルフケア
無理のない範囲でセルフケアを行ないましょう
・つわりのひどいときには洗口液を利用する
・低刺激のものを選ぶ
・歯ブラシはブラシヘッドの小さいものを使用する
・ワンタフトブラシ、フロスだけでもよい
・歯磨きの時間は時々の体調や状態にあわせて
・歯磨き粉は必要ない
など無理せずそのときにできることを行ないましょう
