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【知識向上/研修会参加】寝ているときの歯ぎしりやかみ締め、睡眠時ブラキシズムの診断と治療を学ぶ

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題目:睡眠時ブラキシズムの診断と治療~ナイトガード作成に注目して~

講師:大倉一夫先生(徳島大学大学院医歯薬口腔科学部門 臨床歯学系顎機能咬合再建学分野講師)

ブラキシズムには睡眠時のものと覚醒時のものに分けられ覚醒時のブラキシズムはTCHであることは当ブログにて以前にお知らせしました。

今回は睡眠時のブラキシズムの診断と治療についてとその具体的な方法としてナイトガードの作成法についての講演会をききました。

 

 

睡眠について

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睡眠とは

・睡眠とは健康を維持し回復するために必要不可欠で普遍的な生物学的プロセスである。

・睡眠・覚醒の機序は未だに不明である。

・効果として疲労回復、生化学的な回復、免疫機能の回復・記憶の固定、心理的な幸福記憶がある。

・短すぎても長すぎても疾病や死亡のリスクが高くなる可能性がある。

・深い睡眠が効果的で免疫機能を高め、リウマチや顎顔面痛、腰痛などの慢性疼痛によい影響を与える。

・健康を維持するための睡眠時間は7時間がよいようだ

など研究データーを用いてお話いただきました。

 

 

睡眠時ブラキシズムについて

ブラキシズムとは

ブラキシズムとは無意識下における異常習癖です

ブラキシズムは顎の運動により分類すればグラインディング(歯軋り)、クレンチング(かみしめ)、タッピングに分けられます

体の耐えることのできる程度とブラキシズムの強さや回数・頻度によって体の反応は変わってきます

ブラキシズムが起こるのはストレスや覚醒反応などの中枢性の影響によって起こると言う中枢説が最近有力です。咬み合わせの異常などは修飾因子でしかないと考えられています。

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ブラキシズムのリスクファクター

ブラキシズムのリスクファクターには

・不安気質やストレスなどの心理的ファクター、

・ニコチン、アルコール、カフェインなどの物質、

・抗うつ剤などの薬物。

・遺伝的・家族的な影響、

・パーキンソン病などの神経学的疾患があげられます

 

 

睡眠時ブラキシズムが引き起こす可能性のある症状

睡眠時ブラキシズムが引き起こす可能性のある症状は歯科の領域で非常に多くその代表的なものを解説していただきました

歯根の亀裂・破切

2017の日本口腔リハビリテーション学会の報告では抜歯にいたる原因の57%が歯根の破切となってきています。

アブフラクション

歯と歯ぐきの間に楔状に欠損を形成する原因のひとつです。ブラキシズムによる異常な力が歯に伝わり歯を変形させ歯の表面を作っているエナメル質の構造が破壊されます。

歯周病の悪化

プラークの付着とブラキシズムによる外傷性の咬合によって歯周組織が破壊され、逆行性の歯髄炎が発生します

顎関節症

顎関節の違和感、疲労、痛み、開口障害、関節雑音などが生じます。

ブラキシズムは顎関節症の発症や進行に関係があります

その他

反応性のお口のなかの骨の隆起や舌や頬粘膜の歯の圧痕、肩こり、緊張性頭痛などが生じます

 

 

睡眠時ブラキシズムの診断

診断は睡眠時の同伴者の有無、咬耗の有無から起床時の顎周囲の筋肉、顎関節の症状の有無によって診断します。その他筋電計、睡眠時のビデオ撮影、診断用のスプリント(かみ合わせの部分を覆う薄く平らなプラスティックの装着物)についても解説いただきました

 

 

睡眠時ブラキシズムの治療

ナイトガード、バイオフィ-ドバック、認知行動療法、薬物療法について説明がありました。

ナイトガード(バイトスプリント、バイトプレーン、インターオクルーザルアプライアンス)

一般的には上顎のかみ合わせの部分を覆うように平らなプラスティックのマウスピースをマウスガードと言います。ブラキシズムの治療、顎関節症の治療などの目的により名称のちがいがありますが、同じものです。

睡眠中の不随意運動(主に睡眠時のブラキシズム)による咬合力から歯、補綴装置、歯周組織、顎関節などを保護するために夜間にのみ装着する口腔内装置です。睡眠時ブラキシズムを抑制することはできませんがブラキシズムの発現自体を軽減させる、ブラキシズムの影響を減少させる、両方の効果があります。ナイトガードの副作用には

歯の移動や咬合の変化、呼吸障害の悪化、いびき、口腔乾燥、唾液の分泌の過多、嚥下の困難などがあり、装着前には使用上の指導や注意・説明が必要です。

バイオフィ-ドバック

顎顔面領域に電気的な刺激をあたえる治療法です。治療期間中は睡眠時ブラキシズムを減少させます。睡眠を妨害してしまう可能性もあります

認知行動療法・自己暗示療法

潜在意識(無意識)をコントロールする手法。当院で勧めている自律訓練もこの範疇に入ると思います。自律訓練はストレスの解消やリラックスに役立ちます。

薬物療法

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筋弛緩薬、鎮静剤、抗うつ薬などが候補になりますが有効なものはほとんどないようです。

2次性睡眠時ブラキシズムの原疾患について

原疾患を改善するとブラキシズムが減少できることについても解説がありました

胃食道逆流症:胃酸の逆流とブラキシズムとの関係が認められ、胃酸分泌抑制薬のブラキシズム抑制効果が明らかになりました。

睡眠時無呼吸症候群:睡眠時無呼吸症候群のリスクファクターの除去に努め、治療を行なうことで歯ぎしりが減少できます

ナイトガードの製作法について

顎関節症に使用されるスタビライゼンションスプリントの製作に準じた製作法であると思います。多数のスライドが使用され、とても詳しく製作順序の説明が行なわれました。

製作順序をよく理解することは実際のナイトガードを製作する技工士の方に的確な指示を出し、副作用の少ないナイトガードを装着するためにとても重要な事柄のひとつです。

 

 

関連記事:顎関節症について

関連記事:ブラキシズムにつについて

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