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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 何事にも一生懸命だった研修時代のエピソード1

何事にも一生懸命だった研修時代のエピソード1

常滑の歯医者 久野歯科医院です

研修医時代のエピソード1

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補綴第2講座に入局し特別研究生に
 
 
東京歯科大学を卒業し歯科医師国家試験に合格した私は、東京歯科大学の羽賀通夫教授が主任の補綴学第2講座に特別研究生として研修を開始しました。
 
補綴第2講座は羽賀通夫先生のお人柄もあり研究室内の締め付けがあまりなく自由で雰囲気の明るい環境にありました。
 
常日頃はのんびりと学生の臨床実習に臨んでいるように見える教室員でしたが、いざ研究や病院の診療が始まると大学院生、助手の先生、先輩の特別研究生は真剣な表情をみせ、教授をはじめ助教授,講師の先生の指導の下、本当の姿があらわれます。
 
先輩、同僚、後輩いずれも学生時代に優秀な成績を収めていたものが多く在籍しているのも特徴のひとつでした。
 
また女子学生には1番人気のない臨床系の講座でもありました。補綴学第2講座は被せ物や少数歯欠損のブリッジタイプの入れ歯で歯科治療を行なう専門分野の教室です。
 
現在の東京歯科大学水道橋病院の場所に私が学生の頃臨床実習を受けていた旧水道橋校舎がありました。水道橋の旧校舎には補綴学教室の第4研究室があり学生への教育、研究、歯科臨床と様々な活動の拠点となっていました。
 
この第4研究室で仕事をしていた先生の集まりを何時の頃からか「4研」と呼ぶようになったと聞いています。
 
当時は私も先輩のまねをして「補綴4研の久野です」と名乗っていたのを思い出します。
 
助手に採用される
 
その後、特別研究生を2年間務め、幸いにも先輩の先生が開業準備や、さらなるステップアップのため退職されたので、助手となることができました。
 
大学の臨床系講座は学生の教育、病院での診療、研究の3つの使命をもっています。
 
研究について
 
私に与えられた研究の課題は歯の色彩に関する研究で当時、前歯の被せ物の主流であった陶材焼付け鋳造冠の歯頚部の色彩が歯肉とよくなじむのはどのような色が適当かとういものでした。
 
色という感覚的なものでしかなかった私は、この研究で色は明度、彩度、色相に分けられ物理量(数字)で表すことができることを知り、そのことで研究に必要な客観性も学びました。
 
当時は歯の色を数字で表すことが歯科の世界で一般的になれば技工士(テクニシャン)の方に正確に歯の色を伝え再現できるのではないかと考えていましたが、現在も現実的な応用にはいったっておりません。
 
大学病院での診療
 
大学病院での診療では学生の基礎実習に使用されていたオリジナルテキストに掲載されていて興味のあった部分被覆冠(パーシャルベニアクラウン)の支台歯の形成を実際の患者様のお口の中で再現できるように研修を重ねていました。
 
あるとき先輩から引き継いだ入れ歯の患者様より、いかに先輩が患者様の信頼を得ていたかを感じ、入れ歯の治療にも力をかたむけるようになりました。
 
当時より素晴らしい技術を持った講師の先生といっしょに口腔がんの術後の患者様の入れ歯の治療をする事がありました。
 
お口の中の状態に戸惑う私に「お前、入れ歯が上手くなりたいんだろ?」と言葉をかけていただき、気持ちを新たに患者様の入れ歯の治療に臨んだことが思い出されます。
 
この頃は矯正歯科治療につきましては補綴処置(被せ物、ブリッジタイプの入れ歯)の前準備としての矯正処置を強く意識したものでした
 
隙間を矯正処置で閉じてからの歯冠修復、叢生を矯正治療で改善してからの歯冠修復、歯の傾きを治してからのブリッジよる欠損修復など補綴処置のための矯正歯科治療を学んでおりました。
 
沖縄離島診療
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研修の4年目には沖縄県の離島診療にも参加させていただきました。
 
歯科診療所のない、歯医者のいない離島で他二人の先生と3人の歯科衛生士さんで1ヶ月診療を行ないました。
 
沖縄県の大東諸島に属する北大東島は人口が600人ほど。
 
古くはリン鉱石がとれたようでしたが、そのときには釣り客がおとずれる小さな島で、空港には管制塔はなくプロペラ機による有視界での離着陸がおこなわれておりました。
 
週末になると島民の皆様が趣向を凝らして私たちを歓迎してくれ、夜になると泡盛で宴会を開いてくれました。
 
1が月が過ぎる頃には泡盛の特有の香りにもすっかり慣れてしまい、氷水を飲むように水割りを飲むようになってしまいました。
 
酔い覚ましに外に出ると壁や窓には多くのヤモリが張り付いていましたが、空を見上げれば都会では見られないほどの多くの星が輝いておりました。
 
この離島診療で短期間に非常に多くの方たちの診療を行なうことを経験させていただきました。
 
今思うこと
 
今思えば、その時点では歯科についての技術を習得することに一生懸命すぎて先のことが見通せる能力のないまま大学を退職したことが悔やまれます。
 
少なくともその後2年、大学で研修をかさねておけば患者様に対する応対をはじめ、多方面で余裕を持って対応する能力も少しは身に付いたのかと思っています。
 
補綴物(被せ物、入れ歯などの歯冠修復物)には耐用年数があり、永久的な修復物などはないこと、歯を削ることによる弊害を身をもって体験するにはもう少し時間が必要でした。
 

 

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