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【知識向上/研修会参加】歯科学術研究会で口腔機能低下症について学ぶ

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愛知県保険医協会の歯科学術研究会に出席する
 
題目:口腔機能低下症への理解を深める!
 
講師:松尾浩一郎先生(藤田医科大学医学部歯科・口腔外科学講座主任教授)
 
 
藤田医科大学病院での歯科の役割り
 
講師の松尾先生は、約1年程前に教授になられた若い先生でした。
 
先の歯周病学の三谷先生も若い教授でしたが、私の付き合いのある先生方は同年代の教授が多いので若い教授の講演会では特に新鮮に感じられます
 
最初に松尾先生は藤田医科大学付属病院の紹介で大学病院のなかでの歯科口腔外科の役割りは各課の診療の下支え、周術期の入院患者への対応・口腔ケアなどチーム医療に重点が置かれていることの説明がありました。
 
フレイルとサルコペニア
 
口と全身の関係では口は栄養の入り口で、感染の入り口でもあること口をきれいにするのは肺炎の防止のため、全身の感染症を予防するための歯科の重要性についてお話がありました。
 
フレイルとは英語の形容詞から来た言葉でフレイルの意味は加齢に伴って生理的予備機能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態のことをいいます。
 
サルコペニアとは加齢に伴って筋肉が減少する状態のことで、機能的な側面を含めた筋肉量、筋力、歩行速度の低下の3つであらわされます
 
フレイルの種類には身体的フレイル、精神的フレイル、社会的フレイルがありこの部分が重なりあって発現していることが多いようです。
 
可逆性があるのがフレイルの特徴のです。
 
具体的には
 
1.体重の減少:6ヶ月間で2~3kg以上の体重が減っている
2.疲労感:訳もなく疲れるような感じがする
3.活動度減少:運動や体操をしていない
4.身体機能の減弱:歩行速度が1m/秒未満・・・道路を青信号のうちに渡ることができる速度
5.筋力低下:握力男性で26kg未満,女性では18kg未満で
 
上記の5つの項目のうちで3項目以上当てはまるとフレイルといわれています。
 
栄養障害が要介護の原因
 
栄養障害が要介護の原因となり、加齢にしたがって栄養障害が起こってきます。
 
栄養障害といっても前期高齢者は過栄養が問題となり糖尿病歯周病などの生活習慣病に動脈硬化性疾患(脳血管障害、循環器障害)メタボリックシンドロームが要介護の原因となります。
 
後期高齢者ではその反対に低栄養が問題となりフレイル、サルコペにア、骨折、感染が要介護の原因となってきます。
 
口腔機能の低下が低栄養を招きフレイルへと移行していくのです。
 
一見矛盾しているようですが全体を通じて適切な量でバランスよい栄養を摂ることがポイントとなります。
 
口腔機能と栄養の関連性については残っている歯の数が少ないと食べられる食品が制限され、栄養を取り入れるバランスが悪くなります。
 
残っている歯の数は過栄養や低栄養などの栄養障害と関連があるという報告があります
 
口腔機能低下症とは
 
続いて口腔機能低下症とは何かと口腔機能低下症の診断について説明がありました
 
口腔機能低下症とはお口のなかの環境として
 
1.口腔衛生
2.口腔乾燥
 
お口のなかの機能として
 
3.咬合力
4.舌口唇運動機能
5.舌圧
 
統合された機能として
 
6.咀嚼機能、
7.嚥下機能
 
の7項目について検査が行われ、各々の検査で設定された基準値からはずれた項目が3項目以上該当する場合に口腔機能低下症と診断されます。
 
また診断に必要な項目の検査の使用機器についてと検査機器から読み取れる数値についても詳しく説明していただきました。
 
特に
・咬合力の低下は残っている歯の数が19歯以下であらわれること。
 
・舌圧と握力には相関関係があり舌圧が30kPa以上あれば普通の食事ができること。
 
・歯より舌圧が重要であること。
 
などが印象に残りました
 
口腔機能低下症の検査と診断について
 
口腔機能低下症を診断するために検査をするのですが、検査には客観性の得られる測定機器によるものが多く少なからず費用がかかってきます。
 
検査の実際を動画で説明していただきました。
 
一人につき5分程度で検査が完了するとのことでしたが検査に習熟する必要もあり、実際にはもう少し時間がかかるように思いました。
 
口腔機能低下症への対応
 
口腔機能低下症への対応では指導に重点を置き、患者様への動機づけ、どういうものを食べているかなどの栄養状態や食形態を含めた生活指導、多職種連携による口腔機能の管理について解説していただきました。
 
・栄養指導について
・口腔不潔について
・唾液について口腔乾燥について
・咬合力の低下について
・低舌圧、舌口唇運動機能低下について
・嚥下機能の低下について
それぞれの説明とその対策について詳しくお話いただきました
 
最後に
・口腔機能低下症のあり方と方向性として様々な場面で口腔機能低下者がいる。
 
・栄養障害と関係がある。
 
・多くの高齢者が歯医者に来院するので、歯科医院で口腔機能低下を起こしている患者様に栄養やフレイルの予防についての指導が可能である
とお話いただきました。
 
講演会の後で
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今回の講演では具体的な対応について、はチーム医療の整った大学病院の対応が例であったことや一般開業医の下に訪れる高齢者で、入れ歯で苦労していたり、入れ歯がないことで口腔機能が低下しているものを除くと、どれほど口腔機能の低下した或いは
口腔機能の低下の意識のある患者様が来院しているかなど、客観的な評価のためには検査機器の整備も必要で、現在の自分の歯科医院では、いろいろな意味で対応するには難しいことも多く感じられました。
 
チ-ム医療で多職種の方と連携しなければ、本当の意味での口腔機能低下症には対応できないのではないか?訪問診療と同様に歯科医院で毎日の歯科診療の合間に、休憩時間を利用するなどして安易に対応できるものではないと痛感しました。
 
しかし実際に歯科医師が診療室の外で社会に対して関係する場面は多くなってきていて医師ばかりでなく、一般社会にもお口の健康がいかに全身の健康に関係して大切であるかが理解されつつあることも確認できました。
 

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