久野歯科医院 電話でのご予約 MENU

当院おすすめ記事はこちら▼

■矯正歯科治療を検討される方へ
あどけなさの残る八重歯・乱杭歯から知的で美しい歯並びへ
矯正歯科治療中の痛みについて
患者様の矯正歯科治療を拒む5つの障害について
貴方はご自分の笑顔に自信がありますか?
八重歯・乱杭歯
歯を抜くことについて
■特に患者様に役立つ記事
特別コラム
妊娠されたら気をつけたいお口の事、歯科治療のこと
■矯正症例1:Y.K様(女性:非抜歯)
叢生の治療例/その1
叢生の治療例/その2
叢生の治療例/その3
叢生の治療例/その4
叢生の治療例/その5
■矯正症例2:K.T様(女性:非抜歯)
叢生の治療例2/その1
叢生の治療例2/その2
叢生の治療例2/その3
叢生の治療例2/その4
叢生の治療例2/その5
■矯正症例3:T.M様(女性:抜歯)
八重歯と叢生
■矯正症例4:Y.M様(女性:抜歯)
八重歯
■矯正症例5:Y.A様(女性:抜歯)
上下顎前突
■矯正症例6:K.M様(男性:抜歯)
下顎の叢生
■T4Kトレーナー・マイオブレイス
愛知県保険医協会の歯科学術研究会の講演会に参加しました
T4Kトレーナー・マイオブレイスの講演会を聞いてきました
T4Kトレーナー・マイオブレイスの半日セミナーの受講を報告
マイオブレイス・T4Kトレーナーについて1デイセミナー
トレーナー・マイオブレイスによる筋機能矯正法を学ぶ
T4Kトレーナー・マイオブレイスについての当院の現在の見解について
知識向上研修会参加T4Kトレーナー・マイオブレイスのハンズオンセミナーに参加する

常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 2022年12月アーカイブ

2022年12月アーカイブ

久野歯科医院です
 
皆様に役に立つ情報をわかりやすくお知らせします
 

悪影響を及ぼすストレス

 
現代はストレス社会と呼ばれ、ストレスの悪影響は全身に及びます。
 
またストレスが原因のひとつであるお口のなかに発生する疾患もドライマウス、TCH、顎関節症、非定形歯痛、舌疼痛症など数多くあります。
 
24987816_s.jpg
 
ストレスを緩和する方法の一つとして自分の性格を知り、ストレスを受けやすい部分があれば修正していくことも大切であると考えられます。
 
孫子の兵法の中に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」の記述があります。
 
自分のことを客観的にある程度知ることはストレスの多いこの社会で大事なことのひとつであると思います
 
交流分析とは
 
交流分析とは、心療内科の治療法の中のひとつで1957年アメリカの精神科医のエリックバーンによって創られた人間の交流や行動に関する理論体系です
 
交流分析は、よく用いられている簡易精神分析のように過去のことや、今までの人間関係をほじくりかえさない精神分析の口語版ともいわれています。
 
「過去は変えられない変えられるのは現在と未来のみだから他人は変えられない、変われるのは自分である」ことを基本にしています
 
交流分析とは構造分析(エゴグラム)、やり取りの分析(交流パターン相補、交差、裏面)ゲーム分析、脚本分析からなっていてわかりやすい自分発見の方法で、やさしい対人関係の科学です。
 
構造分析(エゴグラム)について
 
また心療内科の治療法では薬物療法、交流分析、自律訓練、行動療法が代表的なものです
 
ここでは構造分析のエゴグラムについて説明します
 
大きく5つに分けられた10の質問に答えていきます
 
24799727_s.jpg
 
 
第1群(CP:Critical Parent)
 
①間違ったことに対して間違いだといいます
 
②時間を守らないのがいやです
 
③規則やルールを守ります
 
④人や自分をとがめます
 
⑤「~すべきだ」「~ネバならない」と思います
 
⑥決めたことは最後まで守ります
 
⑦借りたお金は期限内に返します
 
⑧約束を破ることはありません
 
⑨不正なことには妥協しません
 
⑩無責任な人は許せません
 
第2群(NP:Nurturing Parent)
 
①思いやりがあります
 
②人をほめるのが上手です
 
③人の話を良く聞きます
 
④人の気持ちを考えます
 
⑤ちょっとした贈り物をしたいです
 
⑥人の失敗には寛大です
 
⑦世話好きです
 
⑧自分から温かく挨拶します
 
⑨困っている人をみると何とかしてあげます
 
⑩子供や目下の人をかわいがります
 
第3群(A:Adult)
 
①なんでも何が中心問題か考えなおします
 
②物事を事実に基づいて考えます
 
③何故そうなのか理由を検討します
 
④情緒的というより理論的です
 
⑤新聞の社会面などに興味があります
 
⑥結末を予測して準備します
 
⑦物事を冷静に判断します
 
⑧わからないことはわかるまで追求します
 
⑨仕事や生活の予定を記録します
 
⑩他の人ならどうするか客観視します
 
第4群(FC:Free Child)
 
①してみたいことがいっぱいあります
 
②気分転換がじょうずです
 
③よく笑います
 
④好奇心が強いほうです
 
⑤物事を明るく考えます
 
⑥茶目っ気があります
 
⑦新しいことが好きです
 
⑧将来の夢や楽しいことを空想するのが好きです
 
⑨趣味が豊かです
 
⑩「すごい」「輪あー」「ヘエー」などの感嘆詞をよく使います
 
第5群(AC:Adaputed Child)
 
①人の気持ちが気になってあわせてしまいます
 
②人前に出るより後ろに引っ込んでしまいます
 
③よく後悔します
 
④相手の顔色をうかがいます
⑤不愉快なことがあっても口にださず抑えてしまいます
 
⑥人によく思われようとふるまいます
 
⑦協調性があります
 
⑧遠慮がちです
 
⑨周囲の人の意見に振り回されます
 
⑩自分が悪くないのにすぐ謝ります
 
各群の各項目で、はいは○2点 どちらともいえないは△1点 いいえは×で0点とします
 
各群は心の中の5人家族(自我状態、行動パターン)をあらわします
 
CP:Critical Parent(批判的な親)がんこおやじ
 
NP:Nurturing Parent(擁護的な親)優しい母親
A:Adult(大人)
 
FC:Free Child(自由奔放な子供)傍若無人のいたずら坊主
 
AC:Adaputed Child(順応した子供)ぶりっ子・いい子
 
縦軸に0から20までの目盛りをつけ、横軸には均等な間隔でⅠ群から5群までをマークします。縦軸と横軸の交点をつなげると折れ線グラフ様の図ができあがります。
 
この図のことをエゴグラムといいます
 
・エゴグラムの最も高い自我状態が最初の行動を決定するといわれています
 
・エゴグラムの最も低いところが行動上の弱点であるといわれています
 
自分の弱点にきずいた場合には最も低い自我状態を高めるようにするのが良いと思われます
 
・FCとACがポイントでFCよりACが高い人はストレスに要注意です
 
ACが高いと人に気を使いすぎ、FCが低いと気分転換が上手にできません
 
エゴグラムの代表的なパターン
1.へ型・円満パターン(アベレージ)
 
エゴグラム1.png
 
NPを頂点とする自分も他人も認める常識的な人物でAを頂点としている場合はアメリカ人に多く合理的であるといわれています。
 
メジャーリーグの審判の大谷選手への判定やアメリカ開催の採点競技ではえこひいきのようで、そうは思えませんが・・・
 
2.N型・献身パターン(ナイチンゲール)
 
エゴグラム2.png
 
NPを頂点としFCをそことしている人でストレス病の人やストレス病になりやすいといわれています。
 
自分を楽しむことがなかなかできません
 
わたしは完全なN型ではないのですがこのタイプです。もっと毎日を、自分をたのしむようにしたいものです。
 
3.逆N型・自己主張パターン(ドナルドダック)
 
エゴグラム3.png
 
CPとFCが高く、NP,ACが低い人は自己中心的な傾向があり自己主張が強いタイプが多いそうです。責任の所在は他人にあり、自分は常に正しいという内省に乏しい人で芸能、芸術方面にはよい面がでます。ある外国の指導層にこのタイプがいそうです。
 
4.V型・葛藤パターン(ハムレット)
 
エゴグラム7.png
 
自他共に否定的な発想や行動をしやすく、厭世的な人で責任感や使命感に縛られている厳しい自分と他人に対して言いたいことが言えない控えめな自分が絶えず葛藤繰り返しているタイプです
 
5.W型・苦悩パターン(ウエルテル)
 
エゴグラム4.png
 
4のAの高いタイプ。
 
仕事の目標を高く上げて実行するが、ACが高いので結果にいつも満足せず自責の念を持ちやすい。NPとFCが低いので他人と温かく交わるのが下手
 
6.M型・明朗タイプ(アイドル)
 
エゴグラム5.png
 
明るく朗らかな女性に多いタイプ。宴会の時に大活躍するするタイプといわれています。
 
新型コロナウイルス感染症の発生以降、大きな宴会等はほとんどないと思いますが実際、宴会のときに騒いでいて、しらふになったときには何も覚えていないような迷惑なタイプはこのタイプには当たらないと思います。
 
FCが高く、Aがあまりに低いと、物事を冷静に捉えることができず問題になることもあります。
 
7.右下がり型(ボス)
 
エゴグラム6.png
 
頑固、他の人の意見の耳を貸さないが集団を目標にぐんぐん引っ張っていくリーダシップの源になります。
 
脳血管障害や心疾患に注意が必要です。アグレッシブタイプです
 
自分を客観的に知ること
 
「他人を変えることはできないが、自分を知り自分を変えることは可能である」と言われます
 
言うは易し行動するは難しで、複雑な自分の性格を知ることは簡単ではありませんが、エゴグラムも自分を知るひとつの指標になると思います。
 
自分を知り、コントロールすることで行き過ぎた行動にブレーキを踏むことができたり、引っ込み思案な自分から建設的意見を発言したりすることで、よい方向に自分を変えていくきっかけになればと思っています。
 
24749844_s.jpg
 
今年もあとわずか、年末年始のお休みの時間を利用して自分をみつめなおすのも良いと思います
 
久野歯科医院 院長
 
久野昌士
 
 
 

常滑で115年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です

皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします

令和4年度東京歯科大学愛知県同窓会の学術講演会

DSC_0078 - コピー.JPG
 
今年は東京歯科大学の学生2名も参加がありました
 
演題名:口から食べるを守りたい
 
講師:藤田医科大学歯科口腔外科学講座教授 吉田光吉先生
 
吉田先生は病院や地域での連携のなかで「口から食べることの専門家」として積極的に活動していらっしゃる先生です
 
高齢化が速いスピードですすむ中で患者の健康問題に対応するためには現在、チ-ム医療は極めて当たり前のものになってきています
 
講演会では
P8210161 - コピー.JPG
 
・チームのあり方として各ステージごとで他業種連携の形態が3つに分けられる
 
・急性期では医療者の個個の役割りが決まっていて、医療者間の機能的な連絡が少ない形態である
 
・亜急性期では医療者の役割りが決まっているが医療車間の機能的連絡が叱りと存在する形態である
 
・回復期、維持期では患者の必要性が存在し、医療者で流動的に担当する形態となる
 
ことの説明から始まり、
 
急性期
急性期では
 
・歯科における病診連携機能をになうために口腔外科が設置されていて、周術期の口腔機能管理への対応が必須となっている
 
・摂食嚥下リハビリテーションや栄養管理は各ステージで参画が求められている
 
・現状では周術期の口腔機能管理が衛生士任せになっているところもあり、歯科治療の介入が十分ではなく義歯がないまま食べている者も見受けられる
 
とお話いただき、
 
病院内での医科・歯科連携ができていて周術期の管理が行なわれていると
 
口腔ケアで術後感染がすくなくなり、口腔ケアで肺炎が減ったという報告や
 
海外から人工呼吸器挿管関連肺炎も口腔ケアを行なうと減少するという報告から
 
周術期口腔機能管理は病院内での完結をめざしたほうが良いと思われることをお話され、
 
病院内での周術期の口腔管理の重要さ、大切さを解説していただきました
 
回復期
 
回復期では一般的に入院している患者の口腔内環境はよくないが、
 
・一定の入院期間があり、歯科治療による口腔機能回復に向けて集中的な治療が行ないやすい
 
・2ヶ月から3ヶ月の入院期間があるのでその期間に入れ歯を装着、使用してもらいその後退院し、地域のかかりつけの歯科医院で口腔管理が理想であろう。
 
しかし中小の病院が多く、そこに歯科医師が配置させにくい現状もある
 
・摂食嚥下リハ、栄養改善に歯科が果たす役割は大きく、生活習慣の再獲得のためには口腔衛生指導が重要となる
 
・急性期から回復期に口腔内への介入することが大切で、それ以後の患者のデンタルIQの改善に期待ができるが、この連携が悪いと口腔内環境は改善されない
 
・口から食べるには義歯を装着することも重要であるが、義歯を入れたら使えるわけではなく、調整はもちろん、訓練が必要である
などをお話いただきました
 
また講演のなかで示された要介護高齢者の義歯治療の適応の診断のフローチャートは私たち、個人の歯科診療所の歯医者にも今後の訪問歯科診療の判断としておおいに役に立つもの思われます
 
維持期・生活期
 
維持期・生活期では
 
被介護者・患者や介護者・家族との入れ歯に対する考え方のズレが生じやすく在宅診療での問診の大切さを解説していただきました
 
問診においては
 
・キーパーソンの存在・・・キーパーソン(娘、ケアマネージャーなど)がいないと正確な情報がえられない
 
・かかりつけ医師・・・かかりつけ医がいて服薬が守られていていれば、おおむね全身状態は安定している
 
・今日の状態、覚醒の程度や食欲の有無・・・急性症状はぼっとしていたり、元気がなく食欲がないことからはじまる
 
・低体重は抵抗力の低下を招き、何をどのくらい食べているかが重要で立ち上がりのできる人は元気である
 
など、歯科在宅診療の参考になるキーポイントを教えていただきました
 
抵抗力の低下を招く低体重について何をどのくらい食べているかが重要で、刻み食等では見た目は同じでも量の減少により栄養が低下してしまうから、できれば普通食が食べられるようになるためにも入れ歯の必要性が高まるとのことでした
 
さらに舌圧と日常生活自立度、食事形態、栄養状態などの関係性についても解説いただきました
 
舌圧と舌運動
 
舌の運動を評価するには舌圧を診ることが大切であり、
 
舌運動を補うための義歯について義歯が具備すべき用件は上顎は決して落ちないこと、下顎は安定していればよく、そのためには精密印象は必ず必要であるとのことでした
 
高齢者の入れ歯では特に舌尖が十分に固定ができることが必要でS状隆起の付与や口蓋の厚みをふやし舌の運動不全を補う舌接触補助床を作成することも有効であるとご説明いただきました
 
吉田先生はご講演の中で
 
口から食べるを守るには病院や地域での多職種の連携が必要でとても大切であること
 
口から食べるを守るには口が動く、舌が動くことが重要であること
 
を繰り返し熱くお話くださいました
 
P8210164 - コピー.JPG
 
私たち歯科医師は誤嚥性肺炎や栄養障害に深く関わっているにも関わらず肺炎や低栄養に対してリスク管理ができない、今後、私たち歯科医がチームを主導してリスク管理ができるようになることで、口から食べれなくなる悪循環を断ち切ることができる
 
とお話くださいました。
 
私たち、開業歯科医にとっても訪問歯科診療を行なうにあたり参考になることの多い、内容の非常に濃い、吉田先生の熱い気持ちが伝わる素晴らしい講演会でした
 
 
講演会後
 
出席してもらった学生はこの講演を聞いてどう感じ、受け止めてくれたのでしょうか
 
私が学生の頃40年ほど前では考えられないほどの患者さんの長寿、高齢化がすすみ、歯科医療へのニーズが大きく変化してチ-ム医療の一員としての歯科医が新たに必要となってきました。
 
基本的な技術を習得した上で、他の医療に携わる業種の方との連携ができ、活躍できる場所が多方面に広がることは歯科医師にとってやりがいもあり、よいことだと思います。
 
久野歯科医院 院長
 
久野昌士
 
 

0569-43-1124
メール無料相談はこちら

ページ
最上部へ
TOP
PAGE
無料
メール
相談