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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 2019年4月アーカイブ

2019年4月アーカイブ

歯ならび、不正咬合でお悩みの方へ

美しい笑顔作りのお手伝いをいたします 久野歯科医院です

ご了解いただきました主に常滑市のご在住の患者様の矯正歯科の治療経過を通して処置方針、治療期間、治療費用、治療に対して気を付けなければならないこと、副作用などをお知らせいたします。

どのように治療がすすんでいくのか治療経過の写真を提示して説明してまいります。

上下顎前突の治療例の報告(知多郡阿久比町在住T.A様 19歳)その2 抜歯症例

山本0.14正面.JPG

治療の経過

知多郡阿久比町在住のT.A様19歳女性のレベリングです

上下顎第1小臼歯を4歯抜歯を行い最初のワイヤーの断面が丸い0.14インチのラウンド・ニッケルチタン・ワイヤーを当院の標準的な治療に使用するシルバースロットのクリアブラケットに装着しました。

矯正歯科治療を行うにあたり、スペース確保のため抜歯を行う場合があり、患者様が矯正歯科治療をためらう大きな理由となっています。

関連記事:矯正歯科治療中の痛みについて

下顎に装着されたワイヤーは大きく歪んでいます。

転位の強い下顎右側側切歯は最初はワイヤーと結紮せず、高品質のゴムでワイヤーと緩く、つないでおきます。

レベリングがすすんで歯列に少し余裕ができたらワイヤーと結紮する予定です。

上顎第1大臼歯には固定源としてナンスのホールディングアーチという装置が装着されています。

 

治療に使用した材料治療に使用した材料

使用ブラケットは前歯部にはデンツプライシロナのクリアブラケットシルバースロット、ロスのセットアップ、小臼歯部にはトミー社のマイクロアーチメタルブラケット第1大臼歯にはコンバーチブルのダブルチューブ、第2大臼歯にはシングルチュ-ブを使用しました。

使用ワイヤーは上下顎ともに3Mユニテック社の0.14ナイチノール・スーパーエラスティック・オルソフォームⅡを使用しています

山本彩花レベリング.jpg

矯正治療の相談もお受けします 久野歯科医院です

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不正咬合の過蓋咬合について

過蓋咬合.JPG

過蓋咬合とは

上下の歯列弓の上下関係の不正咬合の一つです。

通常の正しい咬み合わせでは上下の前歯は下顎の前歯の4分の1から3分の1を覆うとされています。

この正しいかみ合わせを著しく超えて深く咬みこんでいる咬み合わせのことを過蓋咬合といいます。

 

過蓋咬合の原因

・奥歯の歯槽骨の垂直的な発育不全

・むし歯による奥歯の崩壊、奥歯の欠損

・乳臼歯の早期の喪失

・上顎・下顎の前歯の挺出

・悪習癖や態癖

   強い力でかみ締めたり(クレンチング)

   下唇をかんだり(咬唇癖)

   吸ったり(吸唇癖)

   頬杖をつく

などが考えられ、過蓋咬合の原因になります。

 

過蓋咬合の障害

前歯部のかみ合わせがとても深く、上顎の前歯が下顎の前歯を完全に覆ってしまうケースも多くみられます。

下の前歯が上の前歯の裏の歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。

咀嚼運動が制限され顎関節に負担が多くかかることもあるようです。

アングルの分類でClass2div.2(2級2類)と呼ばれてている臼歯関係が多くみられます。

 

過蓋咬合の治療法

治療は混合歯列であれば、咬合挙上板(下顎前歯の圧下と臼歯の挺出)咬合斜面版(下顎前歯の前進とともに下顎前歯の圧下と臼歯の挺出)顎機能矯正装置を使用して治療します。

永久歯列ではブラケットとワイヤーを用いた本格矯正を行います。

 

患者様にご負担の少ない歯科治療を!常滑の久野歯科医院です

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歯がしみる

歯が染みるs.jpg

歯がしみるのにはいろいろな原因があります。

 

冷水痛の原因

冷たいものを食べたり、飲んだりすると歯がしみるときがあります

むし歯

むし歯で、むし歯が象牙質まで進んだ状態のとき

むし歯の時は痛みがしばらく続くことが多くあります。

う蝕症第2度の状態で、この時期に治療を完了することが大切です。

象牙質知覚過敏症

象牙質知覚過敏の場合には持続的な痛みを感じません。

 

温水痛の原因

熱いものを食べたり人だ利すると歯が痛みを感じることがあります。

むし歯

むし歯が神経(歯髄)にまで進行した状態のとき

う蝕症第2度から第3度の状態で炎症が歯髄に拡がったサインです

むし歯に治療で歯の根の治療をせずに放置しておくと痛みを感じることがあります。噛んだり物を砕いたりするときにに歯に痛みを伴うこともあります。痛みはしばらくの間、続きます。

象牙質知覚過敏症

象牙質知覚過敏の場合には持続的には痛みを感じませんが冷水痛に場合より歯髄の状態には注意を要します。

 

甘味痛の原因

甘いものを食べたり、飲んだりすると痛みを感じることがあります

むし歯

甘いものや、すっぱいものなどは化学的物質の刺激にあたります。

原因はう蝕症第2度から第3度の中等度のむし歯の状態の時、歯がしみます。

詰め物の劣化や2次カリエスの原因の場合が多くあります。

象牙質知覚過敏症

象牙質知覚過敏の場合には持続的に痛みは感じません。

 

象牙質知覚過敏症の場合には冷水痛、温水痛、甘味痛などで歯がしみても持続的に痛みを感じることはありません。

しかしブラッシングなどで強く歯がしみる場合にはお口のセルフケアに支障が出ることもあります

象牙質知覚過敏症の原因には加齢や咬み合わせ・歯周病・誤ったブラッシングなどがあります。

歯がしみるのが、むし歯が原因でなくともお口の中の要注意のサインとして考え、歯科医院、歯医者への受信・相談することも大切です。

ブラッシングの熊.jpg

 

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部分矯正・成人、前歯の1歯の反対咬合・その1

大人の歯にすべて生え変わった永久歯列では前歯部で1歯のみの反対咬合が比較的多く見つかります。

奥歯の1歯の不正咬合と同じように歯ブラシの毛先が届かず、その部位だけに着色があったり、歯垢の付着を認めたりします。

不正咬合があることでお口の中の環境が悪化して歯肉炎から歯周炎に進行していきます。不正咬合は大きなプラークリテンションファクターです。

部分的に1歯の反対咬合を治療することで、お口の中の環境は大きく変わり、むし歯になる可能性も低くなります。

患者様の概要

ほし術前正面.JPG

患者様は16歳男性上顎の中切歯の反対咬合を気にして、お母様と来院されました。

むし歯と歯周病の基本検査を行ってむし歯はなく、反対咬合の周辺の歯肉に軽い炎症がありました。

1歯の反対咬合のでブラッシングがうまくできないことが歯肉炎の原因であると判断しました。

口腔内写真、側貌・正貌の顔写真、レントゲン写真を撮影して埋伏歯の有無などを確認し研究用模型用の型どりを行いました。

処置方針と治療経過

診断の結果、反対咬合を改善できるスペースは確保できていて、骨格的には問題なく悪習癖もないため、犬歯から犬歯までの6前歯にクリアブラケットをつけてワイヤーによる部分矯正を行いました。

弾性のあるニッケルチタンの0.14インチのラウンドワイヤーより順次、治療をすすめ0.16×0.16の角線のステンレススチールワイヤーで動的治療を完了させました。

治療後

ほし術後正面.JPG

動的治療後では上顎左側中切歯部の歯肉の赤みも消えて炎症は治りつつあります。

ブラッシングによるオーラルセルフケアが簡単にできるようになり将来的にも虫歯や歯周病になりにくいお口の中の環境が整います。

固定式装置を使用しての矯正歯科治療のデメリット

ワイヤーとブラケット(ブレース)を使用する矯正歯科治療は本格矯正だけでなく部分矯正においても治療中にお口の中を清潔に保つことが難しくなります。

治療中は特にお口の中の環境が悪化しないように注意が必要です。

治療期間10か月

治療費用は20万円

 

常滑で開業111年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です

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お口のケアは健康寿命を延ばす

歯の役割

お口の中には歯が生えています。

親知らずを含めてお口の中に上顎16本、下顎に16本の合計32本の歯があり、親知らずの第3大臼歯を除けば28本の歯があります。

歯はお口の中に入った食物の消化を助けるようにかみ砕き食物の栄養を体内に取り込みます。

しかし歯の役割はそれだけではありません。

舌と歯で正しく発音したり表情の豊かさにも影響を与えます。

食事.jpg

 

QOLの維持・向上と8020運動の成果

お口の歯が20本以下になるとうまく食事ができない、うまく会話ができない、表情が乏しくなるなどの生活の質(Quality Of Life)が大きく下がるといわれています。

「QOL」とは社会的にみた個人の生活や人生に対する満足度のことを言います。

「80歳で20本以上自分の歯を保つ」ことが、QOLの維持と向上に大きく関与します。

8020運動は多くの方の知るところになって20本以上の歯のある人の割合はこの20年で大きく伸びて平成28年の時点で75歳から84歳までの年齢の間で、51.2%となりました。

80歳の半分以上の方が20本以上の歯を有しています。

しかし85歳以上となると25.7%に低下します。

 

お口の機能低下は死への第1歩

お口の機能の低下は加齢による筋力の低下から始まり、最終的には要介護状態を招き、死につながってしまいます。

それは、まるでドミノを倒すかのように加齢による筋力の低下から食べこぼしが増えたり、むせる、よく咬めない、飲み込めないなどのお口の機能の低下が起こります。

食べる量が減少し、たんぱく質やミネラルの摂取が不足してさらなる筋力の低下を起こして、栄養状態が悪くなり、低栄養に陥り、要介護状態になってしまいます。

関連記事:フレイルと口腔機能の関係について

     

健康寿命を延ばす

運動.jpg

健康寿命は平均寿命より男性で約9年、女性で12年短くなっています。

平均寿命と健康寿命の差を縮めることが大切です。

咬むことで健康寿命を延ばすことができます。

QOLを維持・向上させ、健康寿命を延ばすにはお口のケアが欠かせません。

関連記事:フレイルの予防について

 久野歯科医院です

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不正咬合の翼状捻転について

不正咬合2.JPG

上顎の中切歯が逆ハの字に回転(捻転)している不正咬合です

歯列が凸凹していてガタガタの場合を叢生と呼んでいます。

叢生の状態は様々で各々の患者様で叢生の程度は違いますが、翼状捻転は比較的に高い頻度でみられます。

上から前歯を観察するとあたかも鳥が翼を広げているように中切歯が左右対称に回転(捻転)しているため、この不正咬合のことを翼状捻転(ウインギング、Winging)と呼ばれています。

一般的には翼状捻転は矯正歯科治療に必要なスペースの確保が難しく、正しい中切歯の位置で治療するためには抜歯を行い、本格矯正をしなければならない場合もあります。

混合歯列期(6歳~12歳)での翼状捻転の矯正歯科治療では犬歯と犬歯の間の幅の長さが足らなかったり、歯列全体が狭い場合など骨格の治療を主目的に起き顎を拡大しながら取り外しのできる床矯正装置を使用して治療します。

アソアライナー(マウスピース)でも治療が可能ですが他の軽度の叢生と同様に隣り合った歯のエナメル質の範囲で削って(ストリッピング)スペースを確保して翼状捻転を改善します。

一般的に捻転の改善には時間がかかり後戻りしやすいので保定などにも注意が必要です。

 

常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院です

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大人の矯正歯科

大人の矯正歯科治療

きれいな口元.jpg

矯正歯科治療は、基本的に何歳でもうけることが可能です

どなたでも年齢が増してきますと少しづつ歯が動くため、出っ歯になったり歯が凸凹になったりしてきますが、大人になってからでも矯正歯科治療を行えば歯の寿命を長く保つことが可能です。

基本的に子供の場合も大人の場合も矯正歯科治療の方法に違いはありませんが大人は顎の成長が止まっているので歯の動くスピードが遅く、治療に時間がかかります。

その一方で、歯を正しい位置に動かしやすいという特徴もあります。

また大人の場合、子供には見られない要因のために矯正歯科治療が難しくなるケースがあります。

 

人工歯がある

差し歯や入れ歯などの人工歯を入れている場合は矯正歯科治療後に人工歯の治療をやり直すことがあります

 

他の病気

歯周病や糖尿病がある人ではそれらの治療をきちんと行いながら、あわせて矯正歯科治療をすすめていく行くことが大切です。

 

歯の欠如

歯が欠如している場合は歯の無い部分をスペースとして利用するのか欠損部位として扱うのか判断しなければなりません。

 

矯正歯科治療の方法

マルチブラッケット法

赤堀肝要.JPG

歯の表面に金属、プラスティック、ジルコニア、セラミックでできた「ブラッケト、ブレース」という装置をつけてスロットという溝の部分にワイヤーを通したり高品質のゴムをかけたりして弱く持続的な力で歯を引っ張たり押したりして歯を正しい位置に少しずつ移動させていきます。

装置を歯の表面につけてワイヤー(針金)を使うので患者様の矯正歯科治療をためらう問題の一つに挙げられます。

矯正装置が目立たないように歯の裏側に装置をつける方法(リンガルブラケットによる舌側矯正)もあります。

関連記事:審美矯正について

 

リンガルブラケット1.JPG

 

マウスピースによる方法

マウスピース.jpg

歯をコンピュータ制御により少しづつ動かした模型を作成してその模型をもとにした透明なマウスピースを作成して患者様に装着していただく矯正歯科の治療法です

関連記事:見えない矯正歯科について

 
取り外しのできる矯正装置(床矯正装置)

プレート.jpg

入れ歯のようなプレートをお口の中にいれ、ワイヤーを曲げて作ったスプリング、ばねをプレートに組み込んで歯を移動させる装置を使った治療法です

 

インプラントを使用する

歯を移動させるには歯の抵抗源(固定源)となる部分が必要ですがその対象になるのは多くの場合顎や歯列全体であったり歯であったり、顎外にありますがインプラントを利用することにより今まで難しかった治療法が可能になりました。

 

外科矯正

顎がとても大きかったり、いわゆる「受け口」の程度がとても強い場合や顎のずれが左右非対称でおおきくずれていたりしている場合、先天的な疾患などで顎や歯並びに影響を及ぼしている場合では歯を移動させるだけでは不十分な時には外科的な手術も併用しなければなりません。

 

保定

矯正歯科治療は歯を正しい位置に移動させ、正しい噛み合わせにすれば終了ではありません。

動的治療が終了したら、歯が元の位置に戻るのを防ぐために通常は半年から1年は食事と歯磨き以外の時間は「保定装置」を装着します。

さらに加齢による歯ならびの変化を防ぐため、それ以降も保定装置を使用することが大切です。

装着時間は徐々に短くなっていきますので、装着を長き続けることが肝要です。

常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院では動的治療終了時に基本的な保定装置の使用期間の目安を治療後の写真とともにお渡しします。

 

矯正歯科治療中の注意

矯正歯科治療の間には日常生活で注意が必要です

正しい歯磨き

歯磨きブラシ.jpg

装置をつけているとワイヤーやブレース(ブラケット)の周りなどに食片が引っ掛かりやすくなりさらに歯磨きが、しにくくなります。

ワンタフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使て1歯1歯丁寧に毎食後汚れを取りましょう。

 

十分な睡眠

私たちの体内では、夜眠っているときに「成長ホルモンが」分泌されています。

このホルモンは歯を動かす手助けをしてくれます。

充分な睡眠をとりましょう。

 

禁煙

煙草は全身に悪いだけではなくお口の中にも障害を起こします。

毛細血管の流れが悪くなり歯の移動を遅らせます。

 

バランスの良い食事

栄養バランスが悪いと歯の動きも悪くなります。

 

態癖を治す

うつぶせ寝(睡眠態癖)や頬杖を突くなど長い時間、顔に不均等な力が加わると顎にも異常な負担がかかります

常滑の歯科、矯正歯科  久野歯科医院です

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子供(小児)の矯正歯科治療の開始時期

子供の矯正歯科治療はいつ頃から始めたらよいのでしょうか?

子供の歯はほぼ3年ごとに成長の段階が上がってきます。お父様、お母様、保護者の方はこの成長の段階に合わせて子供の歯ならびなどのポイントをチェックして、異常に気づいた時点で矯正歯科を行っている歯科医に相談することが大切です。

 

3歳ごろ 

乳歯が生えそろう頃で乳歯列が完成します。

むし歯に気を付けましょう。

むし歯で乳歯が早く抜けてしまいますと、永久歯がきれいに生えてこないことがあります。

この時期は乳歯のむし歯の予防をきちんとすることがとても大切です。

食べ物、飲み物の与え方などにも注意が必要です

子供歯磨き.jpg

 

6歳ごろ

永久歯の前歯と第1大臼歯(6歳臼歯)が生え始めます。

上下4本の前歯の永久歯が生え始めます。

またお口の1番奥に大人の奥歯である第1大臼歯が生えてきます

永久歯の第1大臼歯は生え始めてすぐは歯の質も柔らかく成熟していないので、むし歯にしないように予防することが大切です。

前歯の隙間に舌を入れたり、指しゃぶりの癖があればこの時期に直します。

 

9歳ごろ

横の永久歯が(側方歯群:犬歯~第2小臼歯)が生え始める

 

12歳ごろ

9歳から12歳にかけては永久歯と交換ののための乳歯に抜ける順番に注意しましょう。

乳歯は左右対称の場所でおおよそ同じ時期に抜けて永久歯と交換します。片方の乳歯だけ残っていると永久歯が埋まってしまったり、横から生えてきたりと永久歯の歯ならびに影響が出ることもあります。

 

15歳ごろ

下顎に成長が活発になります

下顎が左右にずれていないか、長くなってきていないかなど下顎の形をチェックします。

体は身長が伸びる間は成長します。

特に男子は20歳過ぎても身長の伸びる方も多くいます。

下顎が前方へずれてきたり長きなってきた場合は骨格性の不正咬合の可能性が考えられます。

 

子供の矯正歯科治療の流れ

6歳ごろから予防矯正歯科治療を行い12歳ごろから本格矯正歯科治療を開始します。

 

乳歯列期(3歳~5歳)

むし歯の治療や鼻ずまりなどによる口呼吸、指しゃぶりなどの悪習癖などを治すのが先となります。

口呼吸が続いたり、指しゃぶりの癖が取れないと前歯がきちんとかみ合わなくなることがあります。

すでに下顎が左右にずれていたり、長くなっている場合には早く矯正歯科治療を開始することもありますが、それ以外の大半のケースではあまり神経質にならず、経過を観察していきます。

 

混合歯列期Ⅰ(6歳)

マイオブレイス.JPG

上下の4本の前の永久歯が生え始める時期です。

上下4本の前歯の生え方をチェックして必要があれば予防的に機能訓練を含めた矯正歯科治療を開始します。

関連記事:お子様の不正咬合

 

混合歯列期Ⅱ(9歳~12歳)

ビムラーまお.JPG

必要があれば、歯やあごの正常な成長を手助けする目的でお口の中に「顎機能矯正装置」を装着します。

この装置は取り外しができるので主に寝ているときにつけます。

装置を装着することで舌の位置を正しい位置に誘導し、頬をかんだりしたが歯の間に入り込んだりするのを防ぎ正しい位置に永久歯が生えるようになります。

混合歯列期の矯正歯科治療は不正咬合を悪化させないための「予防矯正」、将来の本格矯正のための「準備矯正」の意味合いが多くあります。

混合歯列期の治療の対象となるなるのは顎の位置や機能、悪習癖の除去に重点が置かれ、機能訓練も行います。

常滑の久野歯科医院では永久歯に生え変わった時点で再度診断を行い、本格矯正へ移行するかどうかご本人、お母様、お父様、保護者の方と懇談いたします。

通常、混合歯列期の子供の矯正歯科治療ではブレース(ブラケット)は使用しません

関連記事:小児矯正と床矯正

 

永久歯列期(12歳~15歳)

DSCN0001.JPG

永久歯がすべて生えそろったら「マルチブラケット法」にて本格的な矯正歯科治療を始めます。

「大人の矯正歯科」でお伝えする歯の一つ一つにブレース(ブラケット)をつけてワイヤーにて治療を進めていきます。

 

日常生活での注意

むし歯の予防

むし歯はどの時期の矯正歯科治療においても妨げとなりますので毎食後には必ず丁寧に歯磨きをお願いします。

大人による「仕上げ磨き」は必ず必要であると考えます。

 

癖を治す

指しゃぶり、舌を出す癖、口呼吸などの悪習癖、頬杖、うつぶせ寝などの態癖は矯正歯科治療の大きな妨げとなります。

子供のうちにしっかりと悪い癖を治さずに、放置しますと開咬などの大人になってからの矯正歯科治療の難易度を高めることとなってしまいます。

悪習癖は成人になりますと、取り除くことが非常に難しくなります。

矯正歯科治療は歯科医院の中だけではなく、家庭でも行われています。

しかし強引に癖をやめさせることは大きなストレスになるため子供の精神的な発達も考慮しながら機能訓練も併用して治していきます。

関連記事:特別コラム

 

 

歯科治療とともに矯正歯科治療にも注力している久野歯科医院です

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歯並びの確認.jpg

不正咬合の種類

不正咬合とは一般的にどんな状態をいうのでしょうか?

不正咬合には種類があります

 

 

上顎前突

上顎前突.JPG

いわゆる「出っ歯」です。

上顎が大きく前に突き出している。

上の前歯が出ていて唇を押し出している状態です

または下顎が小さくて下の歯が入ってしまった状態です

上顎前突について詳しくはこちら

 

 

下顎前突(反対咬合)

反対咬合.JPG

いわゆる「受け口」です。

下顎が上顎より前に出ていて下の前歯が上に前歯を全体的に覆ってしまうような状態です。

下顎が大きい場合などに起こってきますが、歯ならび自体は整っているケースもあります

反対咬合について詳しくはこちら

 

 

開咬

開咬.JPG

奥歯を咬み合わせたときに前歯がかみ合わず上下の前歯の間に大きな隙間ができます

開咬について詳しくはこちら

 

 

叢生(乱杭歯)

八重歯.JPG

顎の発育が不十分なために歯が全部顎に収まりきらずに歯が凸凹に生えてしまいます。

いわゆる「八重歯」も乱杭歯の仲間です。

わきの前歯(側切歯)が奥に入って、その部分は反対咬合になり、犬歯が外側に出てきます。

叢生は日本人に多く見られ、抜歯しての治療が多くなります

乱杭歯・八重歯について詳しくはこちら

 

 

過蓋咬合

過蓋咬合.JPG

奥歯は咬んでいます。しかし前歯のかみ合わせが深く、下の前歯が上の前歯に隠れてしまいほとんど見えない状態です。

場合によっては下の前歯が上顎の肉にかんでしまい上顎の歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。

咬む力が強い時に起こります。

 

 

上下顎前突

上下顎前突側貌.JPG

上の前歯も下の前歯も前方に出ている状態です。

下顎の小さい場合や舌の大きい場合に起こります。

日本人は下顎の小さい人が多く、しばしば見られる不正咬合です。

やはり叢生と同じように抜歯しての治療が多くなります。

不正咬合の原因

遺伝や病気

顎の形や大きさ、歯の本数は遺伝します。

ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんに不正咬合があると子供も同じように不正咬合になることがあります。

顎の関節の怪我や耳周辺の病気が原因で起こるときもあります。

 

 

食生活

現代人は咬む回数が少なくて済む柔らかい食べ物を食べる機会が多く、柔らかい食べ物をおいしいと思う傾向があるため、顎が十分に発育しない傾向にあります。

一方では栄養は十分にとることができるために歯が大きくなりがちではの数自体が減少傾向にあります。

顎と歯のアンバランスが生じて不正咬合を招きます。

 

 

癖(悪習癖、態癖)

小さい頃の指しゃぶりが続いたり、うつ伏せ寝、永久歯に替わる時期の頬杖、舌を出す癖などが原因となり成人まで続くと矯正歯科治療が困難なものになります。

 

 

むし歯

むし歯菌1.jpg

小さい頃の奥歯にできた、むし歯にために下顎が前にずれるなどして不正咬合が起こる場合があります。

むし歯によって正常より早く乳歯がなくなると永久歯が生えてくる場所の目標を失い不正咬合が起こる可能性があります。

乳歯に歯髄(神経)の処置がしてあると乳歯から永久歯への交換が遅れて不正咬合を引き起こす可能性があります。

 

 

口呼吸

アレルギー性鼻炎などで鼻呼吸ができず口呼吸になると頬の筋力が強くなって上顎を圧迫したり、落ち込んだ舌(低位舌)が下顎の横幅を広げたりして不正咬合を招きます。

最近の子供たちは「お口ポカーン」で口呼吸していることが多く見受けられます

 

 

 

常滑の歯科、矯正歯科治療の久野歯科医院です

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正中離開の治療・その10

正中離開の原因に正中過剰歯の存在がありますが、歯の萌出や歯の生え変わりの様々な障害に正中過剰歯は関係しています

正中過剰歯は上顎に埋まっている場合も多くありレントゲン写真による診査が必要です

 

 

患者様の概要

しょうま術前.JPG

患者様は小学4年の男児です

上顎左側の前歯が生えてこない

右側が生えているのに左側が生えるのが遅すぎるとお母様と来院されました。

左側部に過剰歯があり、それが原因で上顎の左側の中切歯が生えてこないことは明らかでした。

過剰歯が生理的な正常な永久歯の萌出の障害となっています。

 

 

処置方針と治療経過

過剰歯を抜歯して左側の中切歯が生えてくるのを確認しながら再度口腔内の写真の撮影、正貌・側貌の写真の撮影、模型の採得を行いました。

診断を行い、乳犬歯から乳犬歯までの横幅(犬歯間幅径)が狭いのでファンタイプという拡大ねじの付いた唇側に前歯をそろえる比較的太いワイヤー(ラビアルボー)の付いた拡大床という取り外しのできる床型の矯正装置を装着してもらい、矯正歯科治療を開始しました。

中切歯の横幅が大きく、それに加えて大きな犬歯が生えてきますから側方歯の乳臼歯から小臼歯に生え変わる時期や生え変わる順序には注意が必要です。

拡大床の拡大と中切歯に横幅をエナメル質の範囲で減らして乳臼歯から小臼歯への生え変わりを円滑にするために乳臼歯の横の面を削って(ディスキング)調整しながら矯正歯科治療を継続していきます。

 

 

治療後

しょうま術後.JPG

乳歯と永久歯の混ざった混合歯列より永久歯列になったところで再度診断を行い、患者様とお母様に治療経過と治療内容の報告と今後の処置方針をお伝えして相談の後、今後は本格矯正には移行せず定期健診に移ることになりました。

治療期間5年(混合歯列期より永久歯列の完成まで)

治療費用20万円

関連記事:小児矯正と床矯正装置

 

 

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オーラルプロフェッショナルケアについて

歯を失う原因の多くは歯周病とむし歯です

むし歯も歯周病も感染症で人から人へうつります

むし歯も歯周病も細菌が原因なので原因を知り,細菌の数を減少させれば予防することも十分可能です

生涯、自分の歯で食べ、笑い、話すためには、かかりつけの歯科医を持って、定期的にチェックを受け、お口の健康について相談しアドバイスを受けることも毎日のオーラルセルフケアとともに大切なことです。

定期健診にてむし歯や歯周病の早期発見や早期治療も大切ですが、むし歯や歯周病を悪化させないで予防することが定期健診の大きな目的の一つとなってきます。

歯科医院で行うオーラルプロフェッショナルケアではオーラルセルフケアでは取り切れない歯周ポケット内のプラーク(歯垢)や歯石を取り除きます。

かかりつけの歯科医を持つことはとても大切なことですが、ご自分に合った、かかりつけ歯科医を持ちましょう。

プロケア.jpg

 

 

かかりつけ歯科医の条件とは

・わかりやすく治療や現在に疾患の状態を説明してくれる

・歯をできるだけ残すように処置してくれる

・歯やお口に関する相談がしやすい

・これまでの治療経験を把握し対応してくれる

・治療費や治療期間の説明をしてくれる

そのほか

・その人に合った対応が可能であることや夜の急な痛みや腫れにも対応してくれる

・仕事場、家から距離的に近いこと

なども人によっては重要な要素かもしれません

 

 

プロフェッショナルメカニカルツースクリーニングとは

プロフェッショナルメカニカルツースクリーニングとはPMTCと呼ばれています

P rofessional:歯科医師・歯科衛生士によって

M ecanical:機械的な方法で

T ooth:歯を(歯と歯の間などのブラッシングでは届かないところ)

C leaning:清掃する、研磨する

のことを言います

 

 

PMTCの特徴について

PMTCを行うことで

・むし歯の進行を抑制し予防する

・歯肉炎、歯周病を抑制・改善する

・プラーク(歯垢、汚れ)の付着を抑制する

・食べ物や飲み物についた着色や茶渋、ヤニを取り除く

・お口の中を爽快にする

PMTC処置後にはフッ化物を応用します

pmtc術前.png

PMTC前の写真です

pmtc術後.jpg

PMTC後の写真です

PMTCは歯を守るためのプロフェッショナルケアの大切な手段の一つです

むし歯や歯周病になりやすい部位にも重点的に行います。

当院では歯周病のメインテナンス、インプラントのメインテナンス、矯正治療装置の除去時、定期健診の時にも行っています。

歯ならび、不正咬合でお悩みの方へ

常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院です

ご了解をいただきました主に常滑市、知多市、阿久比町にご在住の患者様の矯正歯科の治療経過を通して処置方針、治療期間、治療費用などをお知らせいたします。

どのように治療がすすんでいくのか治療経過の写真を提示して説明してまいります

知多郡阿久比町在住のT.A様の治療報告 その1

患者様の概要

DSCN0094.JPG

T.A様は19歳女性 口元の前突感を主訴として来院されました。

常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院では無料相談にて来院された患者様のご要望をお聞きして、ご質問にお答えした後お口の中を拝見して歯ならび・不正咬合の印象、感想をお話ししています。

お口を閉じると口元に緊張のあること、少しではあるが叢生が前歯にみられることなどをお話ししました。

正中部、顎のずれも気になります。

ご本人もよく自覚されているようでした。

むし歯と歯周病の基本検査を行いました。

むし歯はなく、歯周病も軽度でしたので基本のブラッシングのお話をして、口腔内写真、顔貌(正貌・側貌)の写真撮影、レントゲン撮影、研究用模型の採取を行い診断しました。臼歯関係、犬歯関係ともに左側はClass1ややClass2傾向があり、右側では臼歯関係、犬歯関係

ともにClass2で上下顎前突です

処置方針

上下顎第1小臼歯を4歯抜歯を行いそのスペースを利用して叢生の解消と臼歯・犬歯関係をつくりながら前歯を後方に移動させて治療します

山本彩花術前.jpg

常滑の歯科、矯正歯科   久野歯科医院です

皆様に役に立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします

正中離開の治療・その9

正中過剰歯の抜歯による治療と部分矯正歯科治療

正中離開の原因に余分な歯の存在(正中過剰歯)があります。

この場合も正中離開の原因である正中過剰歯を抜歯して原因を取り除いてから矯正歯科治療を行います

患者様の概要

ほしの術前正面.JPG

患者様は小学4年男児です

余分な歯があり、なかなか抜けなくて歯ならびの治療を希望してお母様とお父様とともに来院されました

混合歯列期の矯正歯科治療はこの常滑の久野歯科医院のホームページで何度かほかのページでもご紹介、お伝えしているように混合歯列期で治療する大切な事柄は骨格、機能、悪習癖の除去にあります。

処置方針

悪習癖はなく、機能に問題の無いことを確認して正中過剰歯を抜いた後、中切歯、乳歯の乳犬歯、乳臼歯にブレース(ブラケット)をつけてワイヤーでの部分矯正を計画しました。

一般的にブレース(ブラケット)は永久歯につけますが今回は乳歯の骨植もよく、十分に利用可能と判断しました。

お口の中には乳歯が混在していて、軽い歯肉炎が前歯にみられます。

矯正歯科治療と並行してブラッシングなどのセルフケアの話と毎回のプロフェッショナルケアを行いました。

歯にむし歯はありません

ほしの術前上.JPG

治療の経過

治療の実際は上顎右側中切歯と左側中切歯の間に過剰歯があり、本当は過剰歯の位置に左側の中切歯がなければいけません。

治療前の左側中切歯の裏側にはわきの前歯(左側側切歯)が隠れて生えています。

過剰歯を抜いてそのスペースに左側中切歯を移動させます。

右側中切歯はあまり移動させずに左側中切歯のみ真ん中へ移動させます。

咬み合わせも反対咬合ぎみなので前方への上顎歯列弓の拡大も図ります。

治療後

ほしの術後正面.JPG

正中部への左側中切歯の移動がほぼ完了したときには歯肉炎の腫れも改善されています。

ブレース(ブラケット)、ワイヤーはお口の中の環境を悪くし、むし歯や歯肉炎を起こす要因になりますので早めに外しました

今後乳犬歯が永久犬歯に交換するころには真ん中の隙間は完全に閉鎖されることが予想され、期待できます。

治療期間1年

治療費用20万円

0569-43-1124
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