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常滑市の久野歯科医院スタッフブログです。
定期的に当院からの新たなお知らせや矯正歯科治療の特徴、症例等について更新しております。是非ご覧下さい!

愛知県保険医協会の歯科学術研究会に参加しました

演題:われない、はずれないCAD/CAMレジン冠、オールセラミック冠

講師:富士谷 盛興 先生(愛知学院大学歯学部保存修復講座 教授)

保険診療にも導入されたCAD/CAMレジン冠

最近ではCAD/CAMの技術は歯科にも影響をあたえ一般歯科では保険診療に導入され、そのほかにも審美歯科矯正歯科入れ歯などの製作にも応用され始めています。

しかし壊れやすかったりはずれやすかったり臨床的にはまだ問題点が少々残っているようです。

今回はCAD/CAMレジン冠、オールセラミック冠について歯科で使われる接着剤の最新情報についての講演です。

すこし専門的な内容になってしまいますが講演会に参加したことを報告いたします。

私の予想をはるかに超えた数の歯科医師が集まっており講演会への参加人数は120名を越えていたようです。

講師の富士谷盛興先生は、東京医科歯科大学のご出身で現在は愛知学院大学歯学部の特殊診療科の教授です。

CAD/CAMレジン冠の問題点とその解決について

最初に先生は、CAD/CAM冠は何故割れやすいか何故はずれることが多いのか「支台歯サイドの問題」「接着についての問題」と分けてお話いただきました。

支台歯の問題
CAD/CAMの支台歯の形成はとがったところや鋭角なところがあると適合不全となってしまいます。
その適合の不全が壊れやすく、はずれやすい大きな要因となっているようです。

従来型の支台歯の形成に慣れている私たちの思考を軟らかくしなければならないと思いました。

支台歯全体を丸みを帯びた形態にして、辺縁の形態も丸みをもたせたものにします。
形成になれた一般的な歯科医ではそれほど難しいことではないと思われますが支台歯形態を意識して形成するには時間が多少必要でしょう。

咬む力を辺縁部で受け止めるのではなく咬む力を辺縁部から逃がすようなイメージのようです。

接着剤の問題
もう一つの問題点は修復物(かぶせもの、つめもの)と歯質が接着剤で一体になっていないことにあるようです。

現在、歯科で使用しているセラミックスは3種類、被着面は2種類あり、使用しているものがどの種類のセラッミクスなのかを理解して、おのおのについて正しい接着処理が必要となってきます。

大切なことはオールセラミック冠、CAD/CAM冠で装着時にやってはいけないこと、修復物側でのオールセラミック冠、CAD/CAM冠のよりよい接着のためには修復物を試適後の唾液の汚染に対する対策を考えることと唾液による汚染がない面にされる処理についての注意事項を、支台歯側でのオールセラミック冠、CAD/CAM冠のよりよい接着のためには装着する前に唾液の汚染に対する対策の注意事項をお話していただきました。

修復物がはずれてきたときの接着剤の残留部位から接着の不十分であった箇所を知り、支台歯と接着剤との強化を図るためボンディング剤を併用することを詳しく説明していただきました。

現在、非常に多くの接着材料があり、修復物をお口の中の支台歯に装着するのに処理のステップが多いとその分エラーが生じる可能性が増加して修復物のはずれる要因にもなってきます。

※支台歯:かぶせものをする土台となる歯のこと

ワンステップボンドについて

接着操作の少ない(ワンステップ)材料がのぞまれ、開発されてきています。

続いて富士谷先生にはワンステップボンドを理解し使いこなすポイントについてお話いただきました。

接着の基本的コンセプトは、エッチング、プライミング、ボンディングの3ステップであること、ワンステップボンドのしくみと使用法のかんどころを5つに分けてとても詳しく解説していただきました。

最後に、当院でも使用頻度の多いフロアブルレジンの優秀なものを紹介していただきました。

現在、常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院では接着技法はエッチング・プライミングとボンディングの2ステップです。

現在のシステムを採用した当初は一番強力で安定したものでした。
今後はコストを考えながら1ステップボンドに変更していきます。

今度採用するものは高価ですが、すべての接着操作に使用でき、象牙質知覚過敏症にも応用できます。

冨士谷先生のお話では私の卒業した東京歯科大学の大学病院でもこの1ステップボンドのシステムが採用されたそうです。

冨士谷先生は最後に歯根の破折をふせぐことの大切さについてお話いただきました。
歯の根の部分が割れてしまうとほとんどの場合、歯を抜かなければなりません。
歯の根が残れば健康な歯根膜の保存が可能になります。
健康な歯根膜は脳に刺激を与え、認知症を防ぐ手助けになります。

一方、インプラントには歯根膜は存在せず直接骨に接触することになります。
健康な歯根膜と歯質を残し接着により修復物を一体化することが大切であることをお話いただきました。

修復物はお口の中で大きな温度差にさらされ、酸性やアルカリ性の過酷な環境の中で咀嚼による咬む力に耐えて長い期間、働き、機能しなければなりません。

むし歯やツースウエアにより失われた歯の代わりとなる材料と残った健康な歯質とともに修復物が接着剤により支台歯と一体化することで修復物は長い期間、お口の中にとどまり、役割りを果たすことができます。

生涯研修

講演会の講師が大学の教授の時は、今の学生がいかに勉強しているか、現在の歯科医師の国家試験がいかに難しいかをお話される場合が非常に多くあります。

聞いているわたしたちも自分の学生時代や国家試験の経験を思い出し思わず聞き入ってしまいます。

話の導入としてはとても興味深い話題なのですが、国家試験の実態が資格試験から選抜試験になってしまい、非常に細かいことまで出題されているように思います。

歯科医師過剰時代といわれ、歯科医院の数は街のコンビニエンスストアの数をはるかに上回っています。

歯科医師の数を制限するためには歯科医師国家試験を難しくして新規の歯科医師の数をしぼることが必要なのかもしれません。

歯科材料は常に研究が重ねられ日々進化しています。
その時々で接着の原理も変化していきます。

大学を卒業し、国家試験に合格して歯科医となった後でも生涯勉強・研修は続きます。

常滑市の歯科、矯正歯科
久野歯科医院 院長

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